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佐高信著「反戦川柳人 鶴彬の獄死」を読んで

 佐高信著「反戦川柳人 鶴彬の獄死」(集英社新書)に「鶴彬を残そうとした3人」という章があります。

 一叩人は、1977年、たいまつ社刊「鶴彬全集」を編集した人物です。一叩人は、「編者序」で「鶴彬は、まさに『革新川柳の始祖』と誇称してはばからない」と述べたと佐高さんは紹介しています。

 澤地久枝は、1998年、一叩人編「鶴彬全集」を復刻させた人物です。澤地は、「復刻にあたって」で「わたしは鶴彬から一叩人が受けついだ意思と情熱とを、つぎなる受け手にひきつぐ役であると思っている」と述べたと佐高さんは紹介しています。

 坂本幸四郎は、1977年、「雪と炎のうた―田中五呂八と鶴彬」を刊行したと佐高さんは紹介しています。

一叩人編「鶴彬全集」と松本幸四郎著「雪と炎のうた―田中五呂八と鶴彬」は、ある方から譲り受けました。澤地久枝さん復刻の「鶴彬全集」は私の蔵書の一冊です。

 佐高信著「反戦川柳人 鶴彬の獄死」は、私に、「鶴彬を受け継ぐ意思と情熱はあるか」と問いかけ、鶴彬を「つぎなる受け手にひきつぐ役」になれと励ましてくれる作品でした。鶴彬を残そうとした3人の三冊の本を大切にしながら、鶴彬をひきつぐ役割を果たしていきます。

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