5月31日、しんぶん赤旗日刊紙は、2022年度に県警が検挙した米軍人、軍属、その家族による刑法犯件数について次のように報じました。
「政府は30日に閣議決定した答弁書で、2022年に県警が検挙した米軍人、軍属、その家族による刑法犯の件数が1都9県で計106件にのぼることを明らかにしました。在日米軍基地面積の約7割が集中する沖縄は最多の54件で全体の50%以上。海軍横須賀基地(横須賀市)や海軍厚木基地(綾瀬市、大和市)などを抱える神奈川県が17件、空軍横田基地がある東京都が14件、海兵隊岩国基地(岩国市)がある山口県が13件と続きます。参議院会派『沖縄の風』の高良鉄美議員の質問主意書に答えました。同答弁書によると、警察庁が把握している米軍構成員等による同年の道路交通法違反事件の検挙件数は全体で73件で、都道府県警察では沖縄県警が最多の53件(うち酒酔い運転3件、酒気帯び運転48件)と約73%を占めました。また、警察庁が把握している米軍構成員等による同年の交通事故(人の死傷を伴うものに限る)の発生件数も沖縄が9都道府県中で最多。全体の22件中10件(うち酒酔い運転を伴うもの1件、酒気帯び運転を伴うもの2件)でした。」
高良鉄美参院議員の質問主意書への答弁書を見ました。山口県・広島県の発生件数を明記します。
刑法犯に係る検挙件数
山口県13件 広島県2件
特別法犯に係る検挙件数
山口県4件 広島県1件
道路交通法違反事件の検挙件数
山口県6件(うち酒気帯び運転6件) 広島県2件(うち酒気帯び運転2件)
交通事故(人の死傷を伴うものに限る)の発生件数
山口県0件 広島県1件
山口県基地関係県市町連絡協議会は、昨年12月12日、岩国市基地所属の海兵隊員による窃盗等事件の発生を受けて、再発防止を求める要請を米軍岩国基地及び中国四国防衛局岩国防衛事務所に対して再発防止等を要請しています。
同協議会は、2月3日、米軍岩国基地所属の軍属が、酒気帯び運転で、自損事故を起こした事案を受けて、米軍岩国基地及び中国四国防衛局岩国防衛事務所に、再発防止策を要請しています。
同協議会は、4月3日、岩国基地所属海兵隊員が、駐車されていた市内の飲食店経営の50代女性の乗用車を盗んだ事案を受けて、米軍岩国基地及び中国四国防衛局に対して、再発防止策を要請しています。
岩国基地所属米兵による交通事故・窃盗事件が昨年末から今年に入って頻発しています。
綱紀粛正では解決できない状況となっています。
同時に、昨年12月の事案では、地位協定が壁となり、県警による迅速な犯人の身柄拘束ができない実態がありました。
また、被害者が被った被害に対する補償が迅速に行われないなどの問題があります。
岩国基地所属米兵による犯罪を抑止していく対策と同時に、発生した事件に対し、犯人が日本人であった場合と同様に身柄拘束ができる体制の確立と、被害者が被った被害に対する迅速な補償ができる体制の確立が急がれます。
私は、山口県警に、今年に発生した米兵による犯罪の実態について調査を依頼する予定です。
結果が分かれば報告します。
米兵犯罪に対する皆さんのご意見をお聞かせください。
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