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知事の護国神社参列は違法 住民ら県を提訴

 28日、朝日新聞は、村岡知事の護国神社参拝は違法として住民らが県を提訴したとして次のように報じました。
 「村岡嗣政知事と県の職員らが県護国神社(山口市)に公務で訪れたのは憲法が定める政教分離などに反し、違法な公金支出にあたるとして、住民らが県を相手取り、交通費計990円を村岡知事らに請求するよう求める住民訴訟を27日、山口地裁に起こした。原告側によると、知事が公務で護国神社に参列することの違法・適法性を問う訴訟は全国で初めてという。県などによると、村岡知事は昨年4月29日、県護国神社の『春季慰霊大祭』に来賓として出席し、『玉串拝礼』を行った。原告は訴状で、『知事らの出席の目的は参拝で、玉串拝礼という宗教行為を行っている』として、国や自治体による宗教活動などを禁じた憲法20条や、地方自治法の『本旨』に反すると指摘。出席した知事、長寿社会課長ら3人に交通費の損害賠償を請求するよう県に求めている。原告らは3月、知事の大祭出席の交通費の返還などを求めて住民監査請求を行ったが却下された。県は原告からの質問状に対して、知事らの大祭出席について『個人の思想・信条の理由に基づく参拝とは性格を異にする』『戦没者、遺族に弔意を表すため、社会的儀礼としての出席で、憲法で禁止されている宗教的活動には当たらない』と説明していた。原告の一人、牧師の小畑太作さん(55)=宇部市=らがつくる『靖国・天皇制問題情報センター』の2021年の調査によると、各地の靖国神社が開く例大祭に、山口を含む7県の知事ら県幹部が過去5年に公務で出席していた。一方、33道府県は一度も例大祭に出席していない、と調査に回答。理由に『政教分離の原則に反する』とした県もあった。」
 私は、2019年6月県議会で、「知事の県護国神社参拝は、政教分離原則に照らして、相当とされる限度を超えると言わざるを得ません。知事の県護国神社参拝は中止すべきと考えますが、知事の見解をお尋ねします」と質しました。
 知事は「戦没者及びご遺族に対して、弔意、哀悼の意を表するため、社会的儀礼として県護国神社春季慰霊大祭に出席させていただいている」と答えました。
 私は、裁判の動向を注視しつつ、全国33道府県の知事らが一度も出席していない霊大祭に村岡知事が参拝し続けている問題を、引き続き、議会の中で質していきたいと思います。
 この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせください。

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