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「前の副知事は、過去にも同じ依頼に、数回、応じていた」との報道について

  昨日、NHK山口放送局は、県庁ぐるみの公選法違反事件に関し、次のように報じました。
 「おととしの衆議院選挙をめぐり、前の副知事が、候補者の後援会の入会申込書を部下に配らせて県の職員を勧誘したとして、公職選挙法違反の罪で略式命令を受けた事件。前の副知事が操作の段階で、『行政運営を行うために自民党との良好な関係を維持したいから』などと述べていたことや、県の人事データをもとに勧誘するための職員リストを作らせていたことが分かりました。おととしの衆議院選挙をめぐっては、前の副知事が、山口3区から立候補した自民党の林芳正外務大臣の後援会入会申込書を部下の職員らに配らせて勧誘したとして、公職選挙法違反の罪で略式命令を受けました。この事件について、NHKが閲覧を請求した山口地方検察庁の刑事確定記録から、勧誘の動機やその手口が明らかになりました。それによりますと、前の副知事は、おととし4月に、立候補者を支援する自民党の関係者から後援会の入会申込書などを職員に配布して回収するよう依頼されていたことや、過去にも同じ依頼に、数回、応じたことが記されています。配布当時は候補者が決まっていなかったため、前の副知事は、林外務大臣が立候補した際に、確実に当選できるよう支援者を集めるための準備だと考えて依頼を受けることを決めた』と供述しています。また、山口3区に住所や出身校、それに、本籍地がある職員のリストを作るように部下に指示し、別の職員が、県の人事データから条件にあうリストを作成したとしています。前の副知事は、このリストをもとに各部局ごとの配布枚数を決め、職員らに申込書の配布を支持していたとしています。この事件で、前の副知事は、罰金30万円の略式命令を受けて納付し、辞職しています。」
 本ブログで紹介したように私も、この事件の刑事確定記録を閲覧しています。
 記事にある「前の副知事は、おととし4月に、立候補者を支援する自民党の関係者から後援会の入会申込書などを職員に配布して回収するよう依頼されたことや、過去にも同じ依頼に、数回、応じたことが記されています」という記述は私も記録から確認したところです。
 また、小松前副知事は、依頼した自民党関係者の名前を供述していることを確認しています。
 2022年3月に公表された公選法違反事案に係る調査チームの報告書に「検察庁から開示を受けた本件事件について刑事確定記録(写し)も調査の参考に供している」とあります。
 私は、16日、県総務部に、①県は、小松前副知事に後援会勧誘を依頼した人物の氏名等を承知しているのではないか。②この人物を承知しているのなら司直に告発すべきではないか。について今月中に回答するよう求めています。回答が届いたら報告します。
 また、小松前副知事の「自民党関係者の依頼を過去にも数回応じている」との供述も重大です。この点についても引き続き、解明が必要だと感じました。
 引き続き、検察庁の刑事確定記録を読み解きたいと思います。
 この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせください。

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