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新海誠監督の最新作「すずめの戸締まり」を観ました。

 9月議会、決算委員会、宇部西高署名活動や選挙準備など9月・10月は、目まぐるしい日々でした。忙中閑ありということで、昨日は、久しぶりに映画を鑑賞しました。
 私が観た作品は、11日から上映が開始されたばかりの新海誠監督のアニメ映画「すずめの戸締まり」でした。
 新海誠監督の映画は、DVDなども含めてほとんど鑑賞しています。新海アニメは、風景が美しいですね。特に空が美しいです。光や雨も見事です。最近の作品はエンターテイメント性も備えた見応えのある作品となっています。
 今回は、震災がテーマということで、映画の後半、私の涙腺の堰は崩れ、涙が流れ続けていました。
 新海作品の中でも、私が今年観た作品の中でもNo1でした。是非、一人でも多くの皆さんが劇場に足を運んでみていただきたいと思います。
 映画のパンフレットから「STORY」を引用します。
 「九州の静かな町で暮らす17歳の少女・鈴芽(ずずめ)は、『扉を探しているんだ』という旅の青年・草太に出会う。彼のあとを追って迷い込んだ山中の廃墟で見つけたのは、ぽつんとたたずむ古ぼけた扉。なにかに引き寄せられるように、鈴芽は扉に手を伸ばすが・・・。扉の向こう側からは災いが訪れてしまうため、草太は扉を閉めて鍵をかける『閉じ師』として旅を続けているという。すると、ふたりの前に突如、謎の猫・ダイジンが現れる。『すずめ すき』『おまえは じゃま』ダイジンがしゃべり出した次の瞬間、草太はなんと、椅子に姿を変えられてしまうー!それは鈴芽が幼い頃に使っていた、脚が1本欠けた小さな椅子。逃げるダイジンを捕まえようと3本脚の椅子の姿で走り出した草太を、鈴芽は慌てて追いかける。やがて、日本各地で次々に開き始める扉。不思議な扉と小さな猫に導かれ、九州、四国、関西、そして東京と、日本列島を巻き込んでいく鈴芽の『戸締りの旅』。旅先での出会いに助けられながらたどりついたその場所で鈴芽を待っていたのは、忘れてしまったある真実だった。」
 鈴芽が住んでいるのは、宮崎、そして、愛媛、兵庫、東京、そして、2011年に震災のあった東北へ移動する映画はロードムービーとなっています。
 「閉じ師」の草太の姿は、映画「悼む人」の主人公を彷彿させる真摯さを感じました。
 鈴芽の叔母の環も重要な登場人物です。
 震災後、東北で暮らしていた鈴芽は母を喪い、宮崎で暮らす叔母・環と暮らすようになります。
 私は、発災後半年位の時、ボランティアで、宮城県と岩手県の現場を訪ねました。
 津波になぎ倒された多くの家屋に、それぞれの暮らしがあったことを想像しました。
 その経験もあり、鈴芽と環の会話の一つ一つが私の涙腺を崩壊させ、涙が止まりませんでした。
 映画館で「新海誠本」という冊子を頂きました。この中に、本作に込める新海誠監督の思いが書かれてあります。
 「『君の名は。』を作ったときにいろいろな人からたくさんの声をいただいて、観た人の何かを作品が変えてしまうこともあり得るんだと実感したんです。ほんのわずかだとしても、誰かを変える力というのは大きなものじゃないですか。自分たちの作る作品にもそういう力が宿り得るんだとしたら、それはやっぱり美しいこと、正しいことに使いたいと思うんです。とはいえ自分は政治家じゃないから、何が正しいのかを合議制で導くことは出来ません。だからせめて、少なくとも自分が正しいと本気で信じられる方向にその力を使いたい。」
 新海監督の映画は、弱者に寄り添うやさしさがあると思います。映画には地方が必ず出てきます。映画の主人公は、いつも市井の人々です。人が人を想う気持ちの美しさ、正しさを描く新海アニメに、私たちの心が揺り動かされるのではないかと感じます。
 私は、大学1年生の時に、スキーバス事故で、多くの学友の死を経験しました。死は隣にあることをその時に実感しました。今も、私は、多くの学友の死を悼みつづけています。亡くなった学友の死に報いるためにも、正しく生きたいと願っています。
 そんな私も想いが新海作品と通じるところがあり、今回の「すずめの戸締まり」では、私の涙腺を崩壊させたのだと思います。
 とにもかくにも、映画「すずめの戸締まり」を一人でも多くの皆さんにご覧いただきたいと思います。

 多くの涙を流し、心がすっきりしました。映画は心を豊かにしてくれますね。

 皆さんがご覧になった映画の感想をお聞かせください。

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