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センチュリー購入は違法 県知事に全額請求命令の山口地裁判決下る

 県が購入したトヨタセンチュリーに関わる山口地裁の判決について、今朝のしんぶん赤旗日刊紙は次のように報じました。
 「山口県が貴賓者の名目でトヨタセンチュリーを2090万円で購入したのは知事の裁量権の逸脱だとして、元県職員の松林俊治さん(75)が村岡嗣政知事を相手取り、県に返還するよう求めていた住民訴訟の判決が2日、山口地裁でありました。山口格之裁判長は、県に対し、全額の請求を命じました。県民の生活も県財政も厳しい中での高級車購入、しかもこの貴賓車を日常的には県議会議長が利用していたことにも県民の怒りを買っていました。弁護士会館で開かれた報告集会で原告の松林さんは、参加者に感謝し、『判決は率直にうれしい。私は元県職員で、みなさんの税金から給与をいただき、生活し子どもを育てる中で、公務員は全体の奉仕者であり、公平公正であることを矜持としてきた。このセンチュリー購入を知り、コロナ禍で多くの県民が苦しんでおり、税金は人が豊になる使い方、そんな県政、県知事になってほしいと願った』と話しました。内山新吾弁護士は、『知事の裁量権の逸脱はよほど広くないと問えないが、今回それにあたると裁判所が判断した。県は控訴するだろうが、判決の中身からすると高裁で勝てるか客観的な検討をするだろう。世論で(控訴するな)の声を上げていくことが大事だ。』と話しました。裁判を支援する会では、直ちに『県は控訴するな』の運動にとりくむことにしています。」
 私は、2020年11月県議会の一般質問で、センチュリー問題について一般質問を行いました。
 「地方公共団体の長は、当該普通地方公共団体の事務を管理し及びこれを執行する」とされています。
 私は、「知事は、適切に事務を管理し執行したとは言い難い」と質しました。
 内畠会計管理局長(当時)は、「備品購入費など内部的経費については、総額を抑制していくという知事方針に基づいており、指摘は当たらない」と答えました。
 県全体の保有台数を3台から2台にしたことで予算の総額は抑えられたと県は主張しましたが、2090万円のセンチュリーを購入すること自体が、知事の裁量権の逸脱とされた山口地裁判決は極めて重いものがあります。
 センチュリー問題で質問を行った議員の一人として、県は、この問題で、控訴すべきではないと訴えたいと思います。
 昨日、センチュリー購入は違法であり、県知事に全額請求命令が出される山口地裁判決が下されました。
 この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせください。

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1件のコメント

  1. センチュリー問題は今回が最初ではありません。今から10数年前と思いますが、防府市の島田(今は息子が県議)と言う県議が議長の時に「センチュリーを2年に一度乗り換えている」と報道発表があった事を記憶しています。当時、私はセンチュリーを乗り付けて、降りて来たデカ顔でダブルの背広を着た人物を目の前で見ると島田でした。運転者はエアコンをかけっぱなしで待機する光景を見て「なんと無駄なことだ」と思いました。これまで裁判を傍聴し、判決の開廷前の報道撮影に後ろ頭が映っていますが、司法は良い判断をしたと思います。民主主義は二元代表制ですが、県知事・県議などは選挙の産物であり、決して「偉い人を選ぶ」のでなく代理人を選ぶのです。選ばれた人は権力者ではなく、法令を遵守し社会的な常識の範囲内で物事を執行する単なる権限者です。報告会に出て「県知事が控訴しないように、皆さん県庁玄関前で抗議活動をしましょう」と言いました。是非とも草莽崛起し「山口県の主権者は日本国籍を有する県民だ」と県知事や議長に一撃を加えましょう。

    by フジイマモル — 2022年11月3日 15:24 PM

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