9月6日付しんぶん赤旗日刊紙は、米海兵隊岩国基地に、現行の5倍の備蓄量のジェット燃料タンクと燃料埠頭の建設を計画していることが分かったと次のように報じました。
「米海兵隊岩国基地に米軍が現行の5倍の備蓄量のジェット燃料タンクとタンカーを横づけする2カ所目の燃料埠頭の建設を計画していることがわかりました。平和団体は『岩国基地を陸海空・海兵隊の出撃基地、兵站支援拠点として強化し、日本をアメリカの戦争に巻き込むもの』と批判の声を上げています。燃料タンク建設計画は、約20基の燃料タンクが集中する区域の既存の1万バレル(約149万リットル)タンク3基を5万バレルに建て替えるものです。新たな燃料埠頭は、基地南東部の港湾施設の南側防波堤の先端部に、全長約180㍍積載量23万5000バレル(約3500万リットル)の中型タンカーが接岸できる係留施設や燃料を降ろす桟橋などを建設します。米陸軍工兵隊日本地区(神奈川県・キャンプ座間)は、両施設とパイプラインなどの建設について、入札参加業者の市場調査を行っています。岩国基地では、2018年に空母艦載機約60機の厚木基地(神奈川県)からの移設や、海兵隊のステルス戦闘機F35B32機配備など強化が進んでいます。強襲揚陸艦など米海軍の大型艦船も頻繁に寄港し、演習のために展開した陸軍のヘリコプターも飛来しています。今年6月にはアラスカやハワイから空軍のF22A、F35A戦闘機合計30機が飛来し、最前線の基地や飛行場に支援要員、資材、燃料とともに緊急展開する迅速戦闘運用(ACE)訓練を1カ月にわたり実施しました。8月には、九州各地で米陸軍と陸上自衛隊の共同演習『オリエント・シールド22』で、第171海兵航空団支援中隊が岩国基地から7トン積みのタンクローリーで陸自えびの駐屯地(宮崎県えびの市)まで、ジェット燃料を陸送し、陸軍のUH60ヘリに給油する訓練を行いました。岩国平和委員会の吉岡光則事務局長の話=かつて海兵隊の『第一撃の基地』だった岩国基地は、米陸・海・空・海兵4軍の出撃かつ兵站の重要な基地として位置づけられています。『滑走路沖合移設』事業で、海兵隊航空団と空母艦載機の拠点基地、数万トンの艦船が接岸できる港湾施設と滑走路を併せ持つ西太平洋で唯一の基地です。今度の給油施設増設計画は、そのことをさらに証明するもので、岩国基地は市民にとって格段に危険な存在となっています。」
繰り返し、本ブログで指摘していますが、私は、2005年9月県議会で、「沖合移設は『機能代替』が原則。新たな岸壁へ米艦船の接岸は、この原則を逸脱するため、容認できない』はずだと質し、当時の総務部理事は、国に見解を質したところ『従来どおり燃料及び補給物資等の積み下ろしを行うためのもので、大型艦船停泊のために建設したものではない』との説明を受けた、と答弁しています。
全長約180㍍積載量23万5000バレル(約3500万リットル)の中型タンカーが接岸できる係留施設や燃料を降ろす桟橋などを建設する燃料埠頭などは、まさに、大型艦船停泊のためのものであり、これまでの国の説明から大きく逸脱する基地機能強化であり、県は、燃料埠頭の建設を拒否すべきです。
既存の1万バレル(約149万リットル)タンク3基を5万バレルに建て替えるジェット燃料タンクの建設は、明らかに沖合移設前の機能の代替との原則を逸脱したものであり、県は、ジェット燃料タンクの建て替えを拒否すべきです。
いずれにしても、県は、岩国基地における燃料埠頭及び、ジェット燃料タンクの建設について国からどのような説明を受けているのか、県は、その説明に何と答えたのか、昨日、県総務部に回答を求めたところです。回答の結果は、後日、報告したいと思います。
岩国基地に新たな燃油埠頭が建設され、今までの5倍のジェット燃料タンクの建て替えが進められようとしています。
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