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岩国基地へのオスプレイ配備と陸揚げは撤回すべき

 21日、しんぶん赤旗日刊紙は、米空軍が特殊作戦機CV22オスプレイの不具合を受けて全52機の地上待機を命じたことについて、次のように報じました。
 「米空軍が特殊作戦機CV22オスプレイの不具合発覚を受けて全52機の地上待機を命じました。一方、機体の構造がほぼ同じ海兵隊のMV22オスプレイにも同様の不具合が10件発生し、しかも海兵隊は2010年から不具合を確認しながら放置してきたばかりか、日本国内での飛行継続を表明しました。この不具合はエンジンにつながるクラッチが滑り、動力が伝達されず、最悪、墜落につながるものです。安全軽視と植民地的対応に怒りが広がっています。オスプレイはローターの角度を変えることで固定翼機と回転翼機双方の特性を併せ持ち、機動性を持った航空機で、米海兵隊、空軍、海軍が導入。しかし、ローターの角度を変える際に機体のバランスが崩れるなどの問題を抱え、開発段階から墜落事故が多発し、これまでに約50人の乗組員が事故で死亡しています。米国防総省内からも『構造的欠陥機』との指摘が出され、開発が中止されましたが、軍需企業を中心とした『軍産複合体』の圧力で再開。2007年から実戦配備が始まりました。日本への初配備は12年10月。沖縄・普天間基地に24機が配備されました。同年9月、沖縄県では配備撤回を求めた超党派の県民大会が開かれ、約10万人が参加しましたが、日米両政府は配備を強行しました。その後、横田基地(東京都)に米空軍CV22、木更津駐屯地(千葉県)に自衛隊V22と続き、今後は岩国基地(山口県)に米海軍CMV22が配備されます。日本は米全土に次ぐ、世界第2の『オスプレイ大国』です。日本への配備強行後もMV22の重大事故が相次ぎました。▽16年12月に普天間所属機が空中給油に失敗して名護市浅瀬に墜落▽17年8月、普天間所属機が豪州沖で揚陸艦への着艦に失敗して墜落(3人死亡)▽今年3月、米本土所属機がノルウェーで墜落(4人死亡)▽6月、米国内で墜落(5人死亡)ー。また、重大事故の一歩手前ともいえる緊急着陸は、日本国内で日常的に発生しています。こうした状況に対して、とりわけ海兵隊は機体の構造的欠陥を認めず、操縦士に責任を押し付ける傾向が強く見られます。今回、発覚した不具合についての声明では、『クラッチの不具合は10年以降、認識しているが、われわれは操縦士に、緊急時に適切な措置をとる訓練を行っている』として、『うまく飛べば何とかなる』との考えを示しました。さらに重大なのは、飛行を継続する理由を、主に陸地上空を飛行するCM22と違い、MV22は水上を飛行することが多いとしていることです。日本国内では人口密集地の上空を平然と飛行しています。日本国民の安全など眼中にないのでしょう。オスプレイはもはや、日本の空を飛ぶ資格はありません。日本政府はただちに飛行停止と撤去を求めるべきです。玉城デニー知事は県知事選に向け、『オスプレイの配備撤回』などを求めた13年1月の『建白書』に立ち返ることを求めています。これこそ、沖縄が歩むべき道です。」
 私は、2016年9月1日のブログに、中国新聞が、「米海軍の報道担当者が、CMV22オスプレイを日本配備すると共同通信の取材に明らかにした」と報じたことを書きました。
 中国新聞の取材に対し、岩国市基地対策課は「『現時点で、移転する機種は(2006年の)米軍再編のロードマップにより国から説明を受けている(C2グレイハウンド)通り』との認識を示し、海軍オスプレイ配備の状況は得ていない」と答えました。
 米空軍がCVオスプレイの全機を地上待機させたことを受けて、改めて、岩国基地へのCMV22オスプレイの配備についての認識を山口県に問い質したいと思います。
 そして、県は、オスプレイの岩国基地配備の撤回を求めるよう求めたいと思います。
 21日、毎日新聞は、「陸上自衛隊が千葉県木更津駐屯地に暫定配備しているV22オスプレイの飛行を一時的に停止したことが20日、防衛省九州防衛局への取材で分かった。防衛省が米側にCV22に関する問題の詳細を確認する一方、V22は追加の機体点検を実施し安全性が確認されるまで飛行を見合わせるとしている。再開時期は未定。」と報じました。
 陸自のオスプレイは20年以降、木更津駐屯地に9機が到着しています。9機は全て、米軍岩国基地の港湾地区に陸揚げされています。
 先日のブログに書いた通り、米軍岩国地の港湾地区で、8月下旬から9月上旬に陸自木更津駐屯地に暫定配備するオスプレイ2機の陸揚げが行われることが明らかになっています。
 自衛隊は、Vオスプレイの飛行停止と新たな機体の岩国への陸揚げを中止すべきだと私は訴えます。
 更に、オスプレイの岩国基地への飛行情報が2019年8月24日を最後にそれ以降、提供されていない問題についても県は、改善を米側に求めるべきです。
 国民と隊員の命を守るために、国内のあらゆるオスプレイの飛行停止と新たな配備撤回を強く求めたいと思います。
 米空軍と陸自がオスプレイの地上待機を命じています。
 この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

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