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県内で「黒い雨」被爆者健康手帳が3件交付される(8月5日現在)

6日、しんぶん赤旗日刊紙は、広島の「黒い雨」被害者の植田あき江さんに関する記事を次のように報じました。
 「1945年、あき江さん(当時4歳)は、広島県佐伯郡五日市町揚下151番地の父の本家に祖父、祖母、母親、妹と親戚11人で暮らしていました。父親は戦死していました。8月6日、あき江さんは、祖父と妹をおぶった母親と一緒に畑にアワをとりに行き、あき江さんは段ボールで山肌すべりをして遊んでいました。するとドーンという音と同時に大きく地面が揺れました。真っ黒な雲が上がり、襲いかかるように迫ってくるものが見えたので、怖くて母親のところに走って行くと、妹を抱えて伏せていました。あき江さんは走って、近くにいたよそのおばさんのおなかの下にもぐり込みました。しばらくすると、真っ黒な空の中に太陽のあかりがあき江さんを照らしているのが見えました。そこにはたくさんのゴミが混じっていて、不思議な光景でした。生温かい雨が降り出し、ボーッと口を開けて見ていました。雨は喉を流れていきました。『黒い雨』にぬれたところからどうやって家に帰ったのか、覚えていません。『黒い雨』を浴び、井戸水を飲み、川の水でお風呂を沸かし、洗濯もしました。家庭の事情で母親と兄弟と別々に暮らすことになりました。小学校にあがる前からひどい貧血、立ちくらみ、胃けいれん、下痢を頻繁におこし、原因不明の40度にもなる発熱が何度もありました。『黒い雨』を浴びた祖父は胃がんを発症し、痩せて骨と皮になり、4年間自宅で闘病。体が弱く学校に行けないあき江さんは、4年生の頃から祖父を介護していました。母親に会いたい一心で、同じ学校に通う妹の後を追うと妹は『きんさんな』と言われました。五日市町では『黒い雨』は降っていないことにされていました。あき江さんが学校を休んで寝ていても、祖母は『黒い雨は降らんかったんじゃけ。降っていても降らんかったことにせんと、あんた嫁にいけんごとなるで』と言いました。19歳で結婚。新婚旅行から戻るとすぐに盲腸と腸捻転の手術をしました。義理の父や母も被爆者で、義父は肺がんで苦しんで亡くなりました。夫はすい臓がんで57歳で亡くなりました。あき江さんが54歳のとき、『黒い雨』地域拡大運動に取り組んでいた一つ年上の友人が母親の家を訪ね、『黒い雨にあっている人を探していて、明日証言しなければならない』と話しました。たまたまあき江さんも居合わせており、母親は『私もあき江も浴びとるよ』と言いました。『黒い雨』原爆被害者の会連絡協議会(当時)の高東征二さんから声をかけられ、地域拡大運動にかかわって証言活動をしました。厚生労働省に『黒い雨』被害者を被爆者と認めるよう要請しに行き、『もしあなたが、原爆で(黒い雨)にあったら、知らん顔できますか?4歳のとき、誰のせいでもない、国のせいでこんな人生になったのに、もしあなたがそういう立場だったらどうされるんですか。お金はいりません。4歳のときの健康な体に戻してください』と泣きながら詰め寄ったこともありました。『本当のことを言っていることを認めてほしい』その一心です。2021年7月の広島高裁判決後、高東さんは『弁護士のところに行きなさい。熱心に裁判所にも行き、会合にも出ているのにあんたがもらわんかったらおかしいよ』と言いました。同年11月に申請、5月に手帳を受け取りました。『これで病気を治したい』と語ります。2019年に体調を崩し入退院を繰り返しました。これまで乳がんを2度、虚血性大腸炎の手術を経験しています。糖尿病、高血圧、腎臓、ヘルニアなどに対する薬を飲んでいます。『黒い前にぬれてから私の人生はいかしてもらっただけです。あらゆる病気をしました。戦争がなかったら、家族で暮らせたのに。4歳までは本当に幸せだったのに。戦争で父が亡くなり人生は一変しました』『ウクライナの人の姿を見たら、つらいです。両親と離れて暮らしたこと、貧しい暮らし。病気をしたことすべてが重なります。核兵器は多くの人の命と人生をダメにしてしまいます。絶対に使ってはダメです。なくさないといけません」
 私は、山口県における「黒い雨」被爆者への被爆者健康手帳の交付状況について県健康福祉部医務保険課に5点の質問を行い、この程、次の回答が寄せられましたので報告します。
・・・
Q山口県内の「黒い雨」被爆者数
A不明
Q「黒い雨」被爆者健康手帳に関する広報・相談活動
A①各保健所、(一財)山口県原爆被爆者支援センターゆだ苑及び山口県原爆被害者団体協議会に申請手続き等に関するリーフレットを送付し、周知を依頼
②県WEBページに当該リーフレットを掲載
③各保健所において、申請等に関する個別の相談に対応
Q「黒い雨」被爆者からの被爆者健康手帳の交付申請件数
A20件(2022年7月末現在)
Q被爆者健康手帳の交付件数
A3件(2022年8月5日現在)
Q交付手続き・審査に時間が必要となる理由
A「黒い雨」に遭ったことや障害を伴う疾病にかかっていること等について、個別の状況の確認作業に時間を要するため
・・・
 この程、山口県内で、「黒い雨」被爆者の方々に、被爆者健康手帳が交付されたことに対し、私も、手帳の早期交付を求めてきた者の一人として、関係者の皆さんのご努力に敬意と感謝を申し上げる次第です。
 その上で、山口県内には、広島県で黒い雨に遭われた方はまだまだいらっしゃると思います。
 私は、県に、更に、広報・相談活動に取り組み、必要な方が申請され、必要な方に健康手帳が交付される状況を作ることを引き続き要請したいと思います。
 詳しくは、県健康福祉部医務保険課内のWEBページを参照ください。
 申請先は、お近くの県環境保健所です。
 この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

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