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米軍の「検査なし入国」の通知は昨年9月だった

 2月6日付しんぶん赤旗日曜版は、米軍の「検査なし入国」を岸田政権が知ったのは昨年9月だったと次のように報じました。
 「『検査なし入国』を始めた昨年9月時点で日本政府に伝えていたー。編集部の取材に在日米軍司令部が認めました。事実とすれば、日本に向かう米兵が『検査なし入国』だと知りながら、岸田政権は新型コロナウイルスの水際対策の『大穴』を放置し、『米軍由来』の感染拡大を招いたに。岸田政権は『検査なし入国』は昨年12月末に『確認した』と説明しており、国民にウソの説明をしていた疑いも出てきます。」

 「昨年9月からの『検査なし入国』という事実を在日米軍はいつ日本側に伝えたのか―。編集部の電子メールでの取材に在日米軍司令部は『いうまでもなく日本政府には絶えず情報提供を続けてきた』と回答。編集部の『少なくとも昨年9月末までには日本政府に伝えたという意味か』との質問に『イエス』と答えました。」
 2月5日付しんぶん赤旗日刊紙は、林外相が、米軍の「検査なし入国」について米軍から9月に通知を受けていたことを認めたと次のように報じました。
 「林芳正外相は4日、外務省で記者会見し、来日する在日米軍関係者が新型コロナウイルスの出国前検査を昨年9月に免除されていた事実について、在日米軍から『(免除当時に)外務省に通知していたとの認識だ』との回答を受けたことを明らかにしました。米側からの検査免除の通知があったことは否定できず、認めたものです。ただ、日本政府は検査免除を把握したのは昨年12月下旬だとの立場を変えておらず、林外相は『両者に認識の齟齬があった』などの弁解を繰り返しました。」
 5日の毎日新聞は、林外相の4日の記者会見について次のように報じています。

 「林氏は、外務省がこれまで在日米軍に対し、検査に関する日本側の措置が変更される度に詳細に説明してきたとした上で、『認識のそごが生じたのは、米側の措置の(日本との)整合性を確保する外務省の取り組みに不十分な点があったことは否定できず、真摯に受け止めている』と述べた。」

 日本共産党の志位和夫委員長は3日の記者会見で、「国民の命にかかわる問題」であり、どちらかが虚偽を言っていることがはっきりしている以上、日本政府は「しかるべき対処をすべきだ」と要求していました。

 5日の林外相の発言は、米側から9月に米軍の「検査なし入国」の通知があったことは否定できず、その事実を認めた上で、日米間で齟齬があったと述べたものです。

 志位委員長が言うように米軍の「検査なし入国」は「国民の命にかかわる問題」であり、「齟齬」では済まされません。

 岸田政権が、米軍の検査なし入国の通知を受けながら、12月まで放置していたことが明らかとなった今、国民に詳細な説明を行う義務があります。

 年末に、在沖縄基地や岩国基地内で感染が拡大し、年明けに、山口県、広島県、沖縄県がまん延防止等重点措置を各知事が国に申請せざるを得なくなった原因の一旦を岸田政権が担っていることは明らかだと思います。

 米軍の「検査なし入国」の通知を受けながら、12月まで放置した岸田政権の責任は重大です。

 やはり、検疫免除の日米地位協定改定を岸田政権は、アメリカに求める時です。

 米軍の「検査なし入国」が放置された問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

 

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