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ネットフリックスドラマ「新聞記者」配信スタート

 ネットフリックスで昨日から配信されている藤井道人監督のドラマ「新聞記者」を観ています。6話まで配信されているようですが、3話まで観ました。
 原作は、望月衣塑子著「新聞記者」です。私は、この本に感動し、数年前に宇部市で望月さんの講演会を企画を提案し実現しました。
 2019年に制作された藤井道人監督の映画「新聞記者」は、日本アカデミー賞で最優秀作品賞・最優秀主演男優賞・最優秀主演女優賞を獲得しました。この映画も劇場で観ました。
 また、望月衣塑子さんを追った森達也監督の映画「i新聞記者ドキュメント」も観ました。ちなみに、10年以上前、宇部市で森監督の講演会を企画し実現しました。
 以上のような経緯で、ネットフリックスでのドラマ「新聞記者」の配信をここ数日、首を長くして待っていた私でした。
 CINEMOREというネットのサイトに映画ライターのSYOさんが藤井監督へのインタビュー記事が掲載されていました。
 この中で、映画版「新聞記者」とネットフリックス版「新聞記者」の違いについて藤井監督は次のように答えています。
 「映画のオファーをいただいた際、濱田岳くんなどにコンビニ店員を演じてもらえたら、と提案したことを明確に覚えています。(企画書)に『官僚とメディア』とあるけれど、その新聞を並べているコンビニ店員はきっと中身を観ていない。そういった人たちにどうやって近づけるかを、市民の目線を入れてやりたかいと思ったんですが、クランクイン直前でもう間に合わないという話になりました。であれば、割り切って、『現行の流れでよりいいものにします』と決めて、映画に取り組んだんです。その後、ドラマ化が決まり、4・5時間の尺をいただけたとき、真っ先にやりたいのは、そのことだと言いました。メディアと国を守る人たちの構造は映画で一度やっているので、米倉涼子さん演じる新聞記者、綾野剛さん演じる官僚、横浜流星演じる新聞配達員の群像劇として、この作品を観客に届けたいと思いました。」
 欧米諸国や韓国では、「自国の反省」」という文脈の映画が多いが、日本では少ない状況について問われ、藤井監督はこう答えました。
 「その理由はすごくわかります。そもそもプロデューサーたちがまず興味を持ってきれないんですよね。対して、韓国はそういった作品が非常に多い。『国家が破産する日』(18)や『工作 黒金星と呼ばれた男』(18)など、良質な社会派作品が多数ありますよね。それは、『自分たちが国を支えている、もしくは変えなきゃいけない』という意識が元々強いからだと感じます。一方日本は、映画業界の人間でも『現場があるから』といった理由などで、選挙に参加しない/できない人も多いですし、そもそも興味がない人が僕の周りにもたくさんいます。そりゃあ社会派作品は生まれないよな・・・単純に思いますね。自分自身も『新聞記者』をやってマイノリティだと受け取られる経験をしてきましたし、『日本でそういうことをやるとヤバいんじゃないか』という風潮になるのも、この国の特色だなあと感じます。そこを突破したのは僕の力ではなく、河村のオフェンス力ですよね。河村がスターサンズを通じて築いているイズムを、僕たちがしっかり受け継いでいかなくてはいけない。」
 藤井監督が「河村」というのはプロデューサーの河村光庸さんのことです。ちなみに、映画「パンケーキを毒見する」をプロデュースしたのも河村さんです。
 藤井監督は、河村さんと「未来」を意識して作品を作ったと次のように語っています。
 「プロデューサーの河村光庸と一緒にやるときは、絶対に欠かせないテーマです。河村自身が未来のことを僕らの世代に残せるかをすごく考えてくれている人で、それを受け継いだ僕らも考えなければならない、いつも思っています。」
 映画「新聞記者」からも今回のネットフリックス版ドラマ「新聞記者」からも観終わった時に「希望」を感じることができるのは、プロデューサーの河村さんや藤井監督の「未来」への思いが作品に込められているからだと感じました。
 主演を演じる米倉涼子さんの演技がすばらしいです。米倉さんは、これまでのキャリアの全てを賭けてこの作品に臨まれていると感じますし、堂々とした演技に胸を打たれます。
 また、映画との違いの一つが、「赤木事件」を丁寧に追っているということだと思います。
 赤木さんだと思われる役を吉岡秀隆さんが熱演しています。妻役は寺岡しのぶさんが好演されています。
 森友事件という「自国の反省」すべき問題を堂々と描き、「市民が社会を変えられる」という「未来」を描こうとするすばらしい作品に目が釘付けであっという間に第三話となりました。
 今日は、残りの後半を観たいと思います。
 河村プロデュサー、藤井監督、素晴らしい作品をありがとうございます。
 一人でも多くの方に、ネットフリックスドラマ「新聞記者」を観ていただきたいと思います。
 観ていただいた方の感想をお聞かせ下さい。

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