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県庁ぐるみの公選法違反容疑の全容解明求める要請書を提出

 山口県の小松一彦前副知事らが、今年10月の衆院選前、山口3区から立候補して当選した自民党の林芳正外相の後援会に入会するよう部下を勧誘した問題で、山口区検は24日、公選法違反(公務員の地位利用)の罪で略式起訴し、山口簡裁は小松前副知事に罰金30万円の略式命令を出し、小松副知事は同日、辞職しました。
 27日、日本共産党山口県委員会(吉田貞好県委員長)と同県議団(木佐木大助団長)は、村岡嗣政知事に「県庁ぐるみの公選法違反容疑の全容解明と違法行為の根絶を求める要請」を行いました。

 県庁ぐるみの公選法違反容疑の全容解明を求める要請書を読み上げる吉田県委員長(その奥が私)

 要請項目は①小松前副知事に対する任命責任、監督責任を負うべき知事の責任を明確にする②副知事など県幹部に、県職員への「後援会入会」の勧誘を働きかけた党派、人物を特定し、厳重に抗議するとともに、司直に告発する③「過去の様々な選挙でも常習的、慣例的に行われてきた」との指摘を検証するためにも、全職員を対象にした無記名のアンケート調査を実施し、結果を公表する④公務員の地位を利用した後援会入会の勧誘等を全面禁止する旨の「宣言」を発出し、全職員に徹底する、です。
 吉田貞好県委員長からの要請書を受け取った浜田勉人事課副課長は、「近く外部の専門家を入れた調査チームを発足させ、勧誘について職員への聞き取りを開始する予定である。調査結果について報告書をまとめることになると思う。要請内容は上司に伝える。」と答えました。

 要請書は以下の通りです。

・・・

山口県知事
村岡 嗣政 様

県庁ぐるみの公選法違反容疑の全容解明と違法行為の根絶を求める要請

                                2022年12月27日

日本共産党山口県委員会
委員長 吉田 貞好
副委員長 河合 喜代
日本共産党山口県議団
団 長 木佐木大助
幹事長 藤本 一規

 山口県の小松一彦前副知事らが、今年10月の衆院選前、山口3区から立候補して当選した自民党の林芳正外相の後援会に入会するよう部下を勧誘した問題で、県警捜査2課は12月23日、会見を開き、小松前副知事らを公選法違反(公務員の地位利用)の疑いで書類送検したことを明らかにしました。
 山口区検は24日、公選法違反(公務員の地位利用)の罪で略式起訴し、山口簡裁は小松前副知事に罰金30万円の略式命令を出し、小松前副知事は同日、辞職しました。
 県警捜査2課の調べでは、小松前副知事は5人の部次長級職員に数十枚から数百枚の後援会入会申込書を手渡していました。他の職員も合わせると、総数は数千枚に上り、知事部局の全てに加え、知事部局以外の一部の部署にも回っていました。
 公選法は特別職を含む全ての公務員の地位を利用した選挙運動や、後援団体への勧誘といった選挙運動の類似行為を禁じ、地方公務員法は公務員の政治的行為を制限しています。
 許認可など大きな権限をもつ公務員が、その地位を利用して特定党派の候補の選挙運動をすることは、公平性を著しく損ない、民主主義を根底から揺るがす行為です。
 重大なのは、県警がこうした違法な勧誘について「過去の様々な選挙でも常習的、慣例的に行われてきた」という見解を明らかにしたことです。
 「全体の奉仕者」の任を全うすべき職員を長年にわたって「集票マシン」として政治利用していたことは明らかであり、法令への認識の麻痺は行政への信頼を失わせます。
 よって、日本共産党山口県委員会と同県議会議員団は、下記事項について要請します。

1,小松前副知事に対する任命責任、監督責任を負うべき知事の責任を明確にする
1,副知事など県幹部に、県職員への「後援会入会」の勧誘を働きかけた党派、人物を特定し、厳重に抗議するとともに、司直に告発する
1,「過去の様々な選挙でも常習的、慣例的に行われてきた」との指摘を検証するためにも、全職員を対象にした無記名のアンケート調査を実施し、結果を公表する
1,公務員の地位を利用した後援会入会の勧誘等を全面禁止する旨の「宣言」を発出し、全職員に徹底する

以上

・・・

 引き続き、この問題の解明に力を尽くしたいと思います。

 皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

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