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岩国と呉がそして、九州・中国が日米の空母と艦載機の拠点になろうとしている

 昨日、日本共産党中国ブロック事務所主催で「大平よしのぶ・自衛隊問題オンライン交流会が行われました。

 参加者は、美保基地の地元である鳥取県境港市の安田共子市議。日本原演習場の地元である岡山県奈義町の森藤政憲町議。呉基地の地元である広島県呉市の奥田和夫市議。山口県からは私が参加しました。

 オンライン学習会の様子は、以下のアドレスでご覧いただけます。

https://twitter.com/i/broadcasts/1RDGlPaRBQDGL

 進行は、大平喜信前衆議院議員が務めました。 

 私は、陸上イージスと宇宙監視レーダーの問題をお話しました。

「大平よしのぶ・自衛隊問題オンライン交流会」で山口県内の自衛隊基地問題を報告した私

 私がお話した要旨は以下の通りです。

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 自衛隊問題オンライン交流会に山口県から報告を行います県議会議員の藤本です。自衛隊に関わる2つの問題について報告します。
 私は、昨年1月に行われた第28回党大会で「山口県全体が軍事基地化されている」と発言しましたが、自衛隊基地の強化が顕著です。
 第一は、陸上イージスです。河野防衛大臣が、迎撃ミサイルの推進装置「ブースター」を安全な場所に確実に落下させることが出来ないことを理由に、陸上自衛隊むつみ演習場への陸上イージスの配備を撤回して、1年以上が経過します。陸上イージス配備撤回には、反対の声を上げ続けた地元の皆さんの力と全国での連帯した運動と野党の論戦があったからです。
 陸上イージスは決着がついていません。河野大臣は、配備撤回の理由について地元住民に説明するとしましたが、説明会が開催されていません。6月県議会で総務部長は「岸防衛大臣も、地元説明については、地元自治体とよく相談して検討したいとの考えだ」と答えましたが、未だに開かれていません。引き続き、地元説明会の早期開催を求めていくと同時に、1兆円を超えるイージス・システム搭載艦2隻の導入撤回を求めます。
 第二は、宇宙監視レーダーです。昨年5月、防衛省は航空自衛隊府中基地に「宇宙作戦隊」を発足させました。米宇宙軍トップのレイモンド宇宙軍作戦部長は、河野防衛相と米宇宙軍と宇宙作戦隊の連携強化を確認しました。 

 自衛隊は高度3万6千キロメートルの静止軌道を地上から監視する(SSA・宇宙状況監視)システムを整備中で、来年度中・2022年度中の完成を目指しています。
 図のように、宇宙状況監視システムの中心的レーダーが海上自衛隊山陽受信所跡地に建設が進められています。
 図のように、イージス・アショアは、高度5800キロ以下のミサイルを狙うものです。宇宙監視レーダーは、DSレーダー(ディープ・スペースレーダー)と言われ、大気圏外3万キロ以上の衛星などを狙うものです。レーダーの威力と周辺住民に与える影響は、イージスの比ではありません。また、周辺住民は、宇宙戦争の標的になると反対の声が上がっています。
 防衛省は、「レーダーの設計を終えた後に住民説明会を行う」とし、この春レーダーの設計を終え、8月21日に住民説明会が行われます。

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 最後に、発言を求められましたので、再度発言を行ったのが、以下の内容です。

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 今年4月22日、航空自衛隊築城基地F2戦闘機2機が接触事故を起こし山口県の長門市と美祢市の境付近に部品を落下させる事故が起こりました。萩市見島沖の訓練空域に向かう途中でした。
 見島沖は、空母艦載機部隊が岩国基地に移駐する際に、設定された山陰沖の「岩国臨時保留空域」内に位置します。
 海上自衛隊横須賀基地の空母化されたいずもでF35Bの発着訓練を行う計画があるとの報道があります。新田原基地にF35Bが配備される見込みとの報道もあります。
 今後、航空自衛隊、築城、新田原基地の戦闘機と空母化されたいずも、そして岩国基地所属機の合同訓練が頻発することが予想されます。
 その中で、四国沖とともに山陰沖の「岩国臨時保留空域」での訓練の回数が増えることが予測されます。そうなると、山口県をはじめ、中国四国の上空を日米のF35Bが頻繁に飛来する事態になることが心配されます。
 中国四国九州地域が日米の空母と艦載機の拠点となり、日米合同訓練が頻発する地域になることに対抗する必要性を感じています。

・・・

 奥田呉市議は、「護衛艦かがが空母化されている。改造の主な内容は、F35Bが艦載できるようにするものだ。岩国基地のF35Bを艦載する訓練が計画されている。」と話しました。

 私は、まさに、岩国基地、呉基地を中心に、中国四国九州地方が、日米の空母と艦載機の拠点となり、その訓練の中心の場所になろうとしていることを実感しました。

 自衛隊を巡る問題に関する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

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