防府市は、2018年以降、県への予算要望で防府警察署を建替える際に、防府市役所建設に伴い生じる「空地」への移転の検討を求めています。
4月19日、防府市の市民団体「新庁舎建設を考える会」は、県警本部長に「防府市役所新庁舎建設に伴う『空地』への警察署移転に関する要望書」を提出しました。
要望書は、新庁舎の「空地」へ警察署が移転すれば「防災空地」がなくなることや、交差点に近すぎて利用しづらくなるなどの理由で反対を表明しています。
私が、この間、建替えられた警察署を調べてみると、署員が減少した美祢署を除き、警察署の建て替え後、敷地面積が増加しています。
現在の防府署の面積は6003㎡です。新庁舎の「空地」は5000㎡です。
私は、「防府署の移転先として新庁舎の『空地』は敵地ではないと言わなければならない。県警本部長の見解を尋ねる」と質しました。
谷県警本部長は「昭和46年に建築された防府警察署は、今年で築後50年になるが、施設の老朽化はもとより、OA機器の導入等による狭隘化も著しく、多目的トイレもエレベーターも設けられていないなど、バリアフリーという点でも地域の方々の利便性を著しく欠いており、その建替整備は喫緊の課題と位置付けている。そのような中、防府市から知事部局に対し、防府市役所庁舎跡地への移転要望がなされたものだが、県警察としては、大変ありがたい話であると受け止めている。同地の敷地面積が現庁舎のそれよりも狭いとのご指摘があったが、新しい警察署が、防府市の警察活動の拠点として必要な機能性や執務・来客スペース等を確保すべきことは当然であり、警察署庁舎の効率的な整備等により対処すべく検討を進めてまいる。敷地面積以外にも、移転に反対するご意見があることも聞いているが、県警察としては、防府市を始め関係者の皆さんの声に耳を傾けつつ、警察活動の機能性や利用する市民の利便性を確保するための庁舎のあり方について、知事部局と連携しながら引き続き検討してまいりたいと考えている。」と答えました。
県警察として、防府警察署の建て替えを防府市役所新庁舎「空地」への移設を含めて「検討」するとの答弁でした。
この答弁を受け、よりよい防府署の建て替えになるよう県民の声を急いで上げていく時だと思います。
防府警察署建替え問題について、皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
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