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県教委「県立高校の校則について、見直しの視点を整理している」と回答

 私は、7月1日に、一般質問で登壇しました。
 今日は、県立高校の校則問題での質問を取り上げます。
 私は、この質問にあたり県内全ての県立高校の校則を入手しました。
 その結果、憲法や子どもの権利条約の観点から検討を要する校則がありました。
 生徒の私生活上の事柄(旅行、外泊等)について、学校の許可・承認を必要とする校則が21校にありました。
 選挙権年齢の引き下げにより、学校外での政治活動は自由となったにも関わらず、集会・行事への参加や団体への加入等に、学校の許可、承認、届出を必要とするとしている(政治活動は除くと明記しているものは除外)校則が14校にありました。
 下着の色を指定(白等に)している校則が12校にありました。
 頭髪についての届出の校則が6校にありました。
 ツーブロックの禁止の校則が8校にありました。
 6月8日、文部科学省は、県教委などに「校則の見直し等に関する取組事例について」とする事務連絡を行いました。
 私は、「県教委は、この通知文をどのように周知したのか。」質しました。
 西村副教育長は「県教委では、各高校に対し、国の事務連絡を添付した文書を発出し、引き続き、学校や地域の実情に応じて、校則の見直し等に取り組むよう依頼したところだ。」と答えました。
 私は、「県立学校の校則の中に、時代の進展などを踏まえ見直すべきものがあると思うが、教育長の見解を伺う。」と質しました。
 西村副教育長は「校則の見直しについては、各学校において、実情に応じ、生徒・保護者・地域等で十分に話し合った上で、判断されるものと考えている。」と答えました。
 私は、「県教委は、県立高校の校則の実態調査を行うべきだ。また、校則の見直しの通知を出すべきだ。」と質しました。
 西村副教育長は「県立高校の校則の実態調査について、県教委では、現在、全ての県立高校の校則を把握しており、改めて実施することは考えていない。今後も継続的に、見直しをする際の視点や具体例などを示しながら助言していくこととしており、改めて通知を出す予定はない。」と答えました。
 私は、「県教委は、校則をホームページに公開するよう県立高校に求めるべきではないか。」と質しました。
 西村副教育長は「県教委としては、ホームページで公開するかどうかは、校則の見直しと同様に、各学校で判断されるものと考えている。」と答えました。
 私は、この問題について再質問を行い、いくつかの問題を指摘しました。
 私は、「6月25日に中国新聞が県立高校の校則問題を報道した。どのような意見が、県教委に、何件届いたのか。」質しました。
 西村副教育長は「県教委に、1件の連絡があった。内容については、校則の見直しについては、学校任せにするのではなく、県教委も主体的に取り組むべきではないかという内容だった。」と答えました。
 私は、「県内に、『地毛申請については、入学時、保護者から担任を通じて、生徒課に申請する』という校則がある。日本共産党の吉良よしこ参議院議員の質問に、萩生田文科大臣は、『生徒指導とは一人ひとりの児童生徒の人格を尊重し、個性の伸長を図りながら、社会的資質や行動力を高めることを目的として行われる教育活動だと思う。一般論として生まれ持った個性を尊重するのは当然だ』と答えている。教育長は、生まれ持った個性を尊重するための生徒指導において、地毛証明など、生徒に求めることについでどのようにお考えか」質しました。
 西村副教育長は「学校ごとに、生徒の状況や保護者の意向等、その実情に応じて、このいわゆる、地毛申請につきましても、必要かつ合理的な範囲になるよう検討し、その上で、適切に対応すべきものであると考えている。」と答えました。
 西村副教育長の「今後とも継続的に、見直しをする際の視点や具体例などを示しながら助言していくこととしている」という回答の具体的内容について私は、再度、質しました。
 西村副教育長は、「まず、6月8日に文科省から先ほどのお示しのあった通知があり、県教委としては同日速やかに、各学校に、この文科省の通知を発出したところだ。その中に、他県の例等が、具体的な視点等で示されている。その中では、例えば、見直しの視点としては、児童生徒の人権を保障したものであること、社会通念上合理的で、合理的と認められる範囲となっていること、規範意識醸成のための内容であること、などが示されている。県教委としても、そのように考え、整理しているところである。」と答えました。
 県教委が、「県立高校の校則について、見直しの視点を整理している」と答えたことが今後につながる重大な回答です。
 県教委が、県立高校の校則について、整理した見直しの視点が明らかになれば、皆さんにお伝えすると同時に、議会等で引き続き、議論していきたいと思います。
 私が校則問題を取り上げた内容は、質問翌日の朝日新聞で大きく取り上げられました。この新聞を読んだという県民の方から、県内の子どもたちの実情をお聞きすることが出来ました。
 引き続き、校則問題について県議会等で発言していきたいと思います。皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

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