電源開発と宇部興産は、「山口宇部パワー」を設立し、宇部市西沖の山地区に石炭火力発電所の建設を進めてきました。
4月16日、電源開発と宇部興産は、「山口宇部パワー計画取り止めについて」とするコメントをそれぞれ発表しました。
二社は、「本計画が位置する西日本エリアにおいて、電力需要は横ばいで推移すると見込まれていることや、再生可能エネルギーの導入が拡大していることなど、事業環境を巡る状況を総合的に判断した結果、本計画を取り止める」とコメントしました。
山口宇部パワーは、大阪ガスが撤退した後に改めて、環境影響評価準備書を再提出することを表明していました。
環境影響評価法では、対象事業が廃止された場合は、官報に公告されることになっています。
5月27日の官報第500号の号外第117号に、「西沖の山発電所(仮称)新設計画事業の廃止に関する公告」が掲載されました。掲載された内容は次の通りです。
・・・
環境影響評価法(平成9年法律第81号。以下「法」という。)第30条第1校の規定に基づき次のとおり公告 いたします。
1、事業者の氏名及び住所(法人にあってはその名称、代表者の氏名及び主たる事業所の所在地)
山口宇部パワー株式会社
代表取締役社長 岩崎 豪徳
山口県宇部市相生町8番1号
2、対象事業の名称、種類及び規模
名称 西沖の山発電所(仮称)新設計画
種類 汽力
規模 出力120万キロワット
3、法第30条第1項各号のいずれかに該当することとなった旨及び該当した号
当社は、西沖の山発電所(仮称)新設事業計画を実施しないことにいたしましたので法第30条第1項第1号
に該当することになりました。
令和3年5月27日
山口県宇部市相生町8番1号
山口宇部パワー株式会社
代表取締役社長 岩崎豪徳
・・・
2019年2月、日本共産党宇部市議団と私は、県知事と宇部市長に「山口パワーが提出した環境影響評価準備書に対し、2015年の環境大臣同様『是認できない』旨の意見を述べる」よう求めました。
2019年6月県議会を始め、折々の議会や環境福祉委員会の中で、宇部市に石炭火力発電所を作るべきではないと発言を繰り返してきました。
この度、石炭火力発電所の設立を目指していた山口宇部パワーが環境影響評価法に基づく事業計画の廃止を公告したことを歓迎したいと思います。
宇部市の石炭火力発電所新設計画に関し、廃止に関する公告が官報に掲載されました。この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
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