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聖火リレー1日目の公道でのリレーは中止に

 私は、3月3日、2月県議会の一般質問で、「新年度予算には『東京2020オリンピック聖火リレー開催事業』として7327万円計上されており、島根県知事同様、中止を検討すべき」と質しました。
 三坂観光スポーツ文化部長は「先般、組織委員会が公表した、聖火リレーの実施に係る感染症対策のガイドラインの中で、聖火リレーについては、コロナ禍においても、万全の対策を講じた上で、日本全国の人々に希望と勇気を与えるものとして実施することとされている。これを受けて、全国知事会として組織委員会に対し、安心・安全な聖火リレーの実現が図られるよう要請を行ったところであり、県においても、組織委員会のガイドラインに沿って、市町・関係機関と連携し、諸準備を進めているところだ。」と答えました。
 昨日、村岡知事は、13日から二日間の日程で県内で予定されていた聖火リレーについて次のように記者会見で発言したと昨夜のNHK山口放送局は報じました。
 「山口県は今月13日から2日間の日程で県内で予定されている東京オリンピックの聖火リレーについて、県内でも新型コロナウイルス感染が急速に広がっているとして、1日目の公道でのリレーを中止すると発表しました。これは、10日、山口県の村岡知事が記者会見で明らかにしました。山口県での東京オリンピックの聖火リレーは、今月13日から2日間の日程で県内13の市をめぐる予定です。このうち岩国市や防府市などをめぐる1日目のリレーについて村岡知事は、『1日目のエリアはクラスターや経路不明の感染が相次いでいる。感染状況を踏まえ今朝中止を判断した』と述べ、1日目の公道のリレーを中止することを明らかにしました。一方、県は下関市や萩市などをめぐる二日目の聖火リレーについては、今のところ予定どおり行う方針で、山口県の村岡知事は、『実施の直前にこのような形になったことを本当に申し訳なく思う。命と健康を守ることを最優先した決定なので、理解してほしい』と述べました。
 県民の命を守るため聖火リレーを中止すべきと2月県議会で指摘をした者として、村岡知事が13日の公道での聖火リレーを中止すると判断したことは妥当なものだと考えます。
 東京2020オリンピック・パラリンピック聖火リレー山口県実行委員会事務局と同宇部市実行委員会事務局が作成したチラシには「みんなで聖火リレーを応援しよう!」と書かれてあります。
 14日の聖火リレーは、宇部市→山陽小野田市→下関市→美祢市→長門市→萩市です。宇部市、山陽小野田市、下関市は、県内で感染者が多い地域です。私は、県民の命を守る立場から、14日の聖火リレーの中止についても村岡知事は判断すべきだと思います。
 昨日、参議院の予算委員会で、日本共産党の山添拓議員が東京五輪に関する質疑の中で、「ホストタウンに登録している全国525自治体では事前合宿や地域交流が予定されており、検査体制の確保や陽性者への対応が負担となっている。ホストタウンを辞退した自治体は約20に上り、コロナ対応、ワクチン対応に懸命な自治体にさらなる負担をもたらす」と指摘しました。
 山口県内での東京五輪のキャンプ地は7市8競技に及んでいます。
 下関市(柔道・トルコ)、山口市(水泳・スペイン)、防府市(バレーボール・セルビア)、下松市(バトミントン・ベトナム)、岩国市(女子ソフトボール・フェンシング・アメリカ)、長門市(ラグビー女子・ブラジル)、山陽小野田市(パラサイクリング・日本)
 私は、県内7市のキャンプ地の準備状況と特に医療従事者がそれぞれ何人派遣されようとしているのか県当局に説明を求めています。
 県から説明があれば、その内容を本ブログで報告します。
 東京五輪大会組織委員会は日本看護協会に500人の看護師の派遣を要請したことが昨日の国会でも議論されました。オリンピック競技の開催に関して、最低でも1万人もの医療従事者の確保が必要と言われています。
 山口県を含む、全国で東京五輪開催のためのホストタウン・キャンプ地で多くの医療従事者が派遣されようとしています。
 村岡知事は、昨日の記者会見で「医療提供体制にかなりの負荷がかかっている」として、県内の感染状況を国が示した4つのステージのうち、医療提供体制に大きな支障が出るおそれがあるステージ3に引き上げたことを明らかにしました。
 県内でのキャンプ地で医療従事者の派遣が想定されますが、今は、新型コロナ患者さんへの医療、検査の拡充、迅速なワクチン接種という県民の命を守ることに県内の医療の力を集中させるときだと思います。
 日本共産党山口県委員会と同県議団は、6日、「新型コロナウイルス感染症の対応に係る申し入れ(第6次)」を行いました。この中に、「東京オリンピック・パラリンピックの見直し」の項目を入れました。具体的に次のように村岡知事に求めました。
 「新型コロナ感染拡大の第4波の終息見通しが立たない中で、感染拡大、医療体制のひっ迫を防ぐため、東京オリンピック・パラリンピックは中止するよう国に求めること」
 山口県でも全国でも新型コロナウイルス感染症第四波の大波な国民の命を危機的な状況に追い込んでいます。
 今こそ、村岡知事を始め全国知事さんたちが、住民の命を守る立場から、東京オリンピック・パラリンピックの中止を国に求めるときだと思います。
 村岡知事が聖火リレーの一日目の公道でのリレー中止を判断しました。聖火リレーや東京五輪に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

 

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