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築城基地所属戦闘機接触事故を受け県と美祢市に申し入れ行う

 4月22日、長門市と美祢市にまたがる花尾さん付近の上空を飛行中の航空自衛隊築城基地所属のF2戦闘機2機が、接触事故を起こし、機体の一部を落下させる事故を起こしました。
 この問題に関し、27日、村岡県知事に対し、日本共産党県議団(木佐木大助団長)、同美祢市議団(三好むつ子団長)、同長門市議会議員(林哲也議員)の連名で、以下の申し入れ書を提出しました。

 

 自衛隊戦闘機接触事故を受けて申し入れ書を武田防災危機管理副課長に渡す私

(右から、私、林長門市議、三好美祢市議、山下美祢市議)

・・・ 
山口県知事
村岡嗣政様

2021年4月27日

日本共産党山口県議会議員団
団 長 木佐木大助
日本共産党美祢市議会議員団
団長 三好むつ子
日本共産党長門市議会議員
林 哲也

航空自衛隊F2戦闘機の接触事故に関する申し入れ
 

 航空自衛隊築城基地(福岡県築上町など)所属のF2戦闘機2機が、4月22日午後3時7分頃、山口県長門、美祢両市にまたがる花尾山(標高約670㍍)付近の上空を飛行中、接触事故を起こし、機体の一部を落下させました。落ちた部品は見つかっていません。
 航空幕僚監部は、この2機はF2B(2人乗り)とF2A(1人乗り)で、前方を飛んでいたF2Bの垂直尾翼にF2Aの先端部分が接触し、垂直尾翼に設置された衝突防止用ランプ(約400㌘)とひも状の放電装置(約5㌘)が落下したと説明しています。
 花尾山は、日本海と瀬戸内海の分水嶺に位置し、眺望が優れていることから登山者も多く、周辺には集落も点在しています。一歩、間違えば県民の生命、財産に多大な影響を及ぼす惨事になりかねない事態です。
 築城基地所属のF2は2018年11月2日にも同基地の西約200㎞の訓練空域で2機が接触事故を発生させ、2019年2月20日には同基地所属のF2Bが山口県見島沖20㎞の海上に墜落しています。
 この3年間余に接触事故と墜落事故を起こし、そのたびに再発防止策がとられていたにも関わらず、再び接触事故を発生させたことは重大です。
 よって、下記事項について申し入れます。
《要請事項》
▽政府に対し、今回の事故原因が究明され、再発防止策が講じられるまで飛行訓練の中止を求めること
▽自衛隊に対し、今後、訓練空域への移動に際して、山口県上空を飛行しないよう求めること
・・・
 防災危機管理課の武田副課長は、「事故が発生した23日の午後4時半、高橋総務部理事が、築城基地に『航空機の接触事故という重大性に鑑み、原因究明及び再発防止につとめるとともに、航空機の安全管理の徹底等により飛行の安全確保に努める』よう要請した。飛行訓練の中止や山口県上空の飛行中止を基地に求める考えはないが、飛行訓練の見直しは自衛隊が自主的に判断されるものだと考えている。」と答えました。
 更に、この問題に関して、私と、美祢市議団(三好むつ子団長)は、篠田美祢市長に対して、村岡知事への要望と同様の要望を行いました。

 波佐間美祢副市長に申し入れ書を提出する三好むつ子美祢市議(右中央・右手前山下市議、右奥が私)

 対応した波佐間副市長は、「事故当日、防衛局からの連絡を受け、築城基地に対して、事故に関し再発防止と原因究明の徹底を要望した。今後の状況次第では、飛行ルートの設定に関し改善を要望することもあり得るのではないか。」と答えました。
 航空自衛隊築城基地は、宮崎県の新田原基地とともに、米海兵隊普天間基地の「有事展開拠点機能」の移転先とされ、滑走路を普天間基地と同じ2700㍍にするための現地調査が進められています。
 築城基地から山口県萩沖の訓練空域に戦闘機がこれからも頻繁に飛来することが考えられます。
 美祢市や長門市では戦闘機騒音を聞いたという市民から苦情が市役所に寄せられている状況にあります。
 防衛省に要請をして美祢市や長門市に騒音測定器を設置するなどの対応が求められています。
 また、防衛省は、戦闘機の飛来を事前に地元自治体に伝えるべきです。
 航空自衛隊築城基地から訓練空域に向かうため戦闘機が山口県上空を頻繁に飛来していることが、今回の事故などで明らかになりました。
 引き続き、この問題で発言を続けていきたいと思います。
 皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

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