昨日、防府市の「新庁舎建設を考える会」(那須正幹代表)は、谷滋行山口県警本部長に「防府市役所新庁舎建設に伴う『空地』への警察署移転に関する要望書」を提出しました。
要望書提出に木佐木県議と私が同席しました。
要望書を提出する新庁舎建設を考える会の那須正幹代表(那須氏手前が木佐木県議、那須氏奥が私)
防府市は、山口県が防府警察署を建替える際に、防府市役所建設に伴い生じる「空地」への防府警察署の移転の検討を、2018年の要望書提出以降、毎年、県への予算要望をしています。
防府市がパブリックコメントにかけた「防府市新庁舎基本計画(案)では、この「空地(1号館解体跡地)」について「防府警察署の移転について山口県に要望中」と記載されています。
要望書は防府市の新庁舎建設敷地の「空地(1号館解体跡地)に」に「防府警察署を移転」しないよう求めています。
要望書は、移転に反対する理由を5点あげています。
第一は「『防災空地』をなくさないで頂きたい」です。
要望書は、「この『空地』は当初は『芝生広場』、その後は『防災空地』として、一時的な避難場所、支援物資の置き場など、多面的に利用することが、想定されていたものです。しかし、警察署が来れば、こうした多面的な利用ができなくなります。」としています。
第二は、「市民が利用しやすい警察署の位置を考えて頂きたい」です。
要望書は「仮にこの『空地』に警察署が移転すれば、現在の警察署よりも交差点に近く、市民が警察署への車での出入りするのに、これまで以上に苦労することとなります。警察車両の出入りも同様に難しいと推察されます。」としています。
第三は、「警察署がこの『空地』に移転すれば、交差点の渋滞がひどくなる」です。
要望書は、「仮に警察署が移転したとすえば、交差点に近いところに車の出入り口を設置しなければなりません。そうなれば、交差点で信号待ちの車と移転した警察署へ出入りする車が錯綜することとなり、現在の状況よりも、交差点の混雑がひどくなることが懸念されます。」としています。
第四は、「防府警察署の立地を検討したゾーニングではない」です。
要望書は、「防府市が山口県に提出した要望書には、『防府警察署が移転するにふさわしいゾーニングの検討』という文書もありますが、当初は『防災空地』とすることを考えていたものです。防府市が、新庁舎建設にあたり、庁舎棟、駐車場、出入り口を幾つかのパターンで検討し、その結果として残った『残地』に警察署を誘致したいということが現状と推察されます。事前に警察ご当局と防府市が建物のゾーニングを検討したということは、これまで聞いておりませんし、そうした事実ないと存じます。」としています。
第五は、「市民は広い平面駐車場を望んでいる」です。
要望書は「市は、新庁舎に必要な倉庫棟の上の階を立体駐車場とする基本計画ですが、『立体駐車場よりも平面駐車を多くしてほしい』との考えは、前述の基本計画のパブリックコントについても、多くの市民から出されています。警察署が来なければ、『空地』は平面駐車場としての利用も可能であり、平面駐車場を広く確保する上でも警察署が来ることには反対です。」としています。
要望書を受け取った山口県警の担当者は、「要望の内容は上司に伝える。防府警察署の移転について防府市から要望は受けているが、現在、県警本部としては何も決まっていない。」と答えました。
新庁舎建設を考える会代表の児童文学作家の那須正幹さんは「全国でも市役所と警察署が同じ敷地にある例はないと聞いている。」と述べています。
要望書提出に同席した日本共産党県議団は、引き続きこの問題を注視していくことにしています。
防府警察署が防府市役所新庁舎内に移設することが検討されています。
この問題に対する皆さんのご意見お聞かせ下さい。
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