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LGBTs表す表記に 県人権推進指針修正へ

 昨日、中国新聞は、県人権推進指針について次のように報じました。
 「県人権施策推進審議会は28日、県人権推進指針で配慮すべき分野の一つとされる『性同一性障害』について、性的少数者を広く捉える表記に修正することを決めた。性的少数者を表す表現はLGBTやSOGIなど多い。県によると、性の多様性に理解を促す都道府県の人権推進指針で『性同一性障害』と対象を絞っているのは山口と徳島の2県だけで、他は『性的指向』『性自認』と置き換えたり、併記したりしているという。県庁であった会合には大学教授や医師、人権擁護委員たち13人が出席。性的少数者を取り巻く問題に詳しい鈴木朋絵弁護士が、学齢期はいじめやトイレの利用で精神的に追い詰められ、就職後は不当なハラスメントや解雇を受けがちだと説明した。反対意見はなく、見直すことで一致した。修正後の表現は『性的少数者』が有力視されたが『国内では該当者が1割を超え、もはや少数ではない』『少数派には差別的な意味合いが含まれる』との指摘が相次ぎ、継続審議となった。」
 私は、2019年9月県議会環境福祉委員会で県人権推進指針の「性同一性障害」との表現を変えるよう次のように質問を行いました。
 「性同一性障害というのは、『性の多様性』と私はあえて言いますけども、その1つの分野の問題であります。広島県の同様の人権プランでは『性的指向や性同一性障害』、岡山県は『多様な性』、鳥取県は『性的マイノリティ』、で、島根県は『性的指向・性自認(LGBT等)』というふうに、だから、まあ言葉もいろいろあります。私は『多様な性』とかいう言葉が一番適切だと思っておりますが、山口県として、やっぱり、問題の1つだけを捉えた性同一性障害を人権指針の1つの分野だとし続けるのは、ちょっと、それこそ経団連が主張している流れとかですね、国際的な流れ、全国的な流れから、ちょっとおくれていらっしゃるんじゃないかと指摘せざるを得ません。この問題は、審議会の中でも議論になっております。ある弁護士の先生の御指摘がずっとされておって、議論はされてることも承知をしております。そろそろですね、あの全体の改定も、もう大分たっておりますので、改定の作業もしながら、この山口県の16分野のうちの1つ、人権指針の中の『性同一性障害』という呼称をですね、変更される。何という言葉を使えとか、私言いません。もう少し全体を捉える言葉に変えたほうがいいと私は思っておりますが、このことをお尋ねします。」
 私の質問に、県人権対策室次長は次のように答えました。 
 「今お示しがございましたように、今、人権施策推進審議会において、まさにその性同一性障害に限定されている問題をもう少し幅広く、性的指向・性自認などに広げるべきではないかという御意見も今出ておりまして、現在、継続審議しているところです。今後、国における動きなども踏まえながら審議をしていただくようにしてと思います。」
 私が、環境福祉委員会で指摘して1年半経過しましたが、県人権施策推進審議会で、県人権指針で配慮すべき分野の一つとされる「性同一性障害」について、性的少数者を広く捉える表記に修正することを決めたことを歓迎します。
 具体的にどのような表現にするか審議会では継続審議となったようですが、人権推進指針のこの問題での表現が早く変更されることを大いに期待しています。
 県人権推進指針のLGBTsに関する表記が改められようとしています。この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

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