議員日誌

岩国基地の感染拡大防止で防衛局に要請

 昨日、前衆議院議員・大平喜信さんと日本共産党広島県委員と日本共産党山口県委員会は、米軍岩国基地で発生している新型コロナ感染拡大問題で、河野太郎防衛大臣に要請書を提出しました。
 要請書提出には、大平前衆議院議員、辻広島県議、木佐木山口県議、松田衆院山口2区予定候補と私が同席しました。

中国四国防衛局(2020年7月)

  中四防に要請書を提出(左から二人目が私)

 要望書について、中国四国防衛局地方調整課の中村さんが回答しました。
 要望項目の第一は、米軍基地での新型コロナウイルスの大規模感染情報の公表についてです。
 この項目の第一は、岩国基地、広弾薬庫、川上弾薬庫、秋月弾薬庫など米軍基地内での感染状況(感染者数、感染者の行動履歴)を公表するよう米軍に求めることです。
 防衛局は「米国防総省は、各施設の現在の感染状況を公表することにした。米軍岩国基地では、地元の保健所との間で緊密な連携をとり、陽性の場合は公表している。」と答えました。
 第二は、5月27日の渉外知事会が提出した「新型コロナウイルス感染症に係る感染者情報の取り扱いに関する緊急要請」に沿って米軍に強く迫ることです。
 防衛局は「米側は、在日米軍関係者が入国する際に全ての者にPCR検査を義務付ける対応を始めた。」と答えました。
 第三は、米軍岩国基地関係者の米国人家族3人の羽田空港での虚偽申告問題に関して防衛省として抗議し、説明を求めることについてです。
 防衛局は「当該行為は、定められた手続きに従わなかったものであり、防衛省として米側に対して、遺憾の意を申し入れた。米側は、当該者に対して処分も含めて適切な対応を行うとの回答を得た。」と答えました。
 要請項目の第二は、今後の感染防止策についてです。
 この要請項目の第一は、米軍基地内での感染防止策を直ちに行うよう米軍に申し入れすることです。
 防衛局は「米軍は、適切に対応を行っていると考えている。」と答えました。
 第二は、基地内で働いている日本人従業員の感染防止策を直ちにとることです。
 防衛局は「米側は、在日米軍で感染防止策を行う場合、日本人従業員に対しても、対策を共有して行っていると認識している。」と答えました。
 松田衆院山口2区候補は「米軍基地内のPCR検査体制はどうなっているのか」と質しました。
 防衛局は「検体を米軍横須賀基地の海軍病院に送り検査している。岩国基地の検査結果は、岩国基地に戻される。仮に陽性だったら、地元の保健所に連絡を行い、公表することとなる。」と答えました。
 松田候補は、「日本人従業員に対して、PCR検査を実施すべきだ」と質しました。
 防衛局は「現在、在沖基地では、日本人従業員に対してPCR検査が実施されている。岩国基地の日本人従業員への対応は、今後の協議によって決まる。」と答えました。
 参加者から、「在沖米軍基地の日本人従業員のPCR検査は、沖縄県が基地に通知して行われている。岩国基地でも、山口県が基地に通知して、日本人従業員のPCR検査を実施する流れをつくるべきだ」との意見が出されました。
 在沖米軍基地内での新型コロナウイルス感染症の発生が、25日12時現在で、229人となっています。
 在沖米軍基地と米軍岩国基地は、日常的な行き来があります。米軍岩国基地でも感染が拡大するのではないかとの心配が岩国市民から出されるのは当然です。
 また、日本人従業員の市民の心配も広がっています。
 PCR検査の実施と公表など必要な対策が適切に取られる必要があります。
 防衛省は、「米軍は適切に対応している」との対応ではなく、米軍に対策の徹底と情報公開を強く求める時です。国の主権が問われる重大問題です。
 この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

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