昨日、日本共産党山口県委員会と日本共産党県議団は、村岡知事に対して「米軍基地における新型コロナ感染拡大防止対策の強化を求める申し入れ」を行いました。
申し入れには、河合県副委員長、木佐木県議、松田衆院山口2区予定候補と私が参加し、執行部は、藤田総務部理事が対応しました。
藤田総務部理事に申し入れ(右から二人目が私)
米軍岩国基地に居住する家族3人が新型コロナウイルスに感染していたことが分かりました。
申し入れ項目の第一は、「米軍岩国基地及び防衛省に対し、再発防止策の徹底と、虚偽申告した米軍関係者の厳格な処分を求めること」です。
藤田総務部理事は、「今回の行為は、感染拡大につながる重大なルール違反であり、再発防止の徹底と厳格な処分を行うよう岩国市とともに、防衛省に要請した。基地側からは、守るべき規則を基地内で再徹底すると同時に、虚偽申告を行った兵士は、処罰の対象となりえるとの回答を得ている」と答えました。
第二は、「今回の事態を許した背景に『人、動物及び植物の検疫に関する合意』A、人の検疫(6)項が関係していないか」です。
指摘した合意(6)には、「民間の船舶又は航空機により日本国に入国する合衆国軍隊の構成員及び軍属並びにそれら家族が、命令により移動中であるときは、その者の要請により、日本国の検疫当局による許可において優先的な取扱いを受けることができる。」とあります。
藤田総務部理事は、「ご指摘の合意(6)の解釈について外務省に照会したところ『優先的とは、検疫場所が混雑している場合の対応等であり、検疫への対応を変えるものではない。』との回答が寄せられたことろである。よって、この合意(6)がこの問題の背景にあるとは考えていない。」と答えました。
第三は、「日米地位協定9条1項により、民間の航空機及び船舶により日本に入国する岩国基地に関係する米軍人及び軍属並びにそれら家族の人数及びPCR検査結果の公表を求める」です。
藤田総務部理事は、「米軍関係者のPCR検査の結果、陽性の場合は、厚生労働省が公開している。県としては、陰性を含めたPCR検査結果の公表を基地側に求める考えはない。」と答えました。
第四は、「ローテーション配備等で、岩国基地に移動してくる米軍人及び軍属並びにそれら家族の人数及びPCR検査結果の公表を求める。」です。
藤田総務部理事は、「最近、ローテーション配備そのものの情報が開示されていない。開示されるよう引き続き、米側に求めたい。米軍の感染者が明らかになれば、岩国基地から県保健所に情報が伝えられている。陰性を含めたPCR検査結果の公表を基地側に求める考えはない」と答えました。
第五は、「岩国基地内に居住している米軍人及び軍属並びにそれらの家族を対象に海軍横須賀病院において実施したPCR検査件数と、その結果について公表を求める」です。
藤田総務部理事は「米軍関係者の山口県内で実施したPCR検査結果は、県が公表している検査件数に含まれている。」と答えました。
第六は「米軍人及び軍属並びにそれら家族が米国から入国する際の検疫については、国内法を適用するよう緊急に改定を求める。」です。
藤田総務部理事は、「渉外知事会は、検疫などに関する国内法の適用を地位協定に明記する9条の改定を行うよう要請している。」と答えました。
岩国市在住の松田衆院2区予定候補は、「日本人従業員が希望する場合には、PCR検査が実施できるようしてほしい」と発言しました。
藤田総務部理事は、「基地を所管する総務部から検査を所管する健康福祉部へ要望の主旨を伝えたい」と答えました。
松田氏は「基地外居住の実態がここ数年明らかになっていない状況の改善が必要だ」と発言しました。藤田総務部理事は、「県としても公開を求めていきたい。」と発言しました。
今月末に、日本共産党県委員会として、中国四国防衛局に、同趣旨の申し入れを行う予定です。
米軍におけるコロナ感染拡大防止に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
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