議員日誌

米空母が横須賀出港

 昨日のしんぶん赤旗日刊紙は、米原子力空母ロナルド・レーガンの動向について次のように報じました。

 「米原子力空母ロナルド・レーガンが5日、横須賀基地(神奈川県、横須賀市)を出港し、東京湾入り口の浦賀水道を通過しました。レーガンは当初、今春にインド太平洋地域への作戦航海を開始する予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う移動禁止措置により、原子炉の定期整備で排出された放射性廃棄物を艦内に抱えたままで、出港が遅れていました。さらに、乗組員のうち少なくとも16人が新型コロナに感染しており、PCR検査や感染防止に手間取っていました。また通常、作戦航海前に行われる空母艦載機の離着陸訓練(FCLP)も実施されていません。そうした中で出港に吹き三ったのは、南シナ海などで稼働中だった原子力空母セオドナ・ルーズベルトで新型コロナの感染爆発が起こり、作戦不能になったため、『力の空白』を衝いて活動を活発化させようとしている中国をけん制する狙いが透けて見えます。ただ、本格的な出港準備が整っていないため、レーガンは数日程度で帰港するとみられます。」

 私は、4月30日に行われた臨時議会の質疑で、以下の指摘を行いました。

 「3月30日に、米国防総省が、個別の事案を非公開にするという方針を発表しました。そして、横須賀基地の状況はどうかということで、横須賀市の保健所に電話してみました。横須賀市に保健所があるので、横須賀基地で起こった情報は、横須賀市保健所に届きます。先ほど担当者に確認したところ、3月下旬、米国防総省の判断と軌を一にして、外務省から協議の依頼が来たと。今後、提供された情報については、公開しない場合があると。だから、今、議員さんに、感染者の状況については、あるかないか答えることが出来ないと答えたわけです。」

 私は、日本共産党の国会議員団を通じて、外務省は、横須賀市と何を協議したのか明らかにしたいと思います。

 また、外務省は、他の在日米軍基地を所管している保健所に対しても、新型コロナウイルス感染症の情報を「公開しない場合がある」ことなどを協議しているのかも質したいと思っています。

 横須賀基地は、まず、ロナルド・レーガンでの感染状況を政府に、神奈川県に横須賀市に全て公開すべきです。

 今、横須賀市のホームページで、新型コロナの感染者の状況を観ましたが、4月15日以降、米軍基地内で感染があったとの情報は公開されていません。

 米軍から伝えられた情報があるのなら、横須賀市は市民に開示すべきです。

 その上で、米軍は、空母セオドア・ルーズベルトが、新型コロナの感染爆発で作戦不能になったとはいえ、感染者の存在が報じられているロナルド・レーガンを出港させるべきではありません。

 隊員の命、ひいては、寄港している横須賀市民の命よりも、作戦を優先させる米軍の姿勢は許されません。

 冒頭引用した記事にあるように、空母が出港する場合は、空母艦載機の離着陸訓練(FCLP)が実施されます。

 離着陸訓練(FCLP)が実施される場合、通常、硫黄島で行われていますが、悪天候の場合ということで、この時期、予備基地に岩国基地が指定されることが例年のように発生しています。

 基地問題運動団体の役員の方から、「着艦訓練の予備基地に岩国基地が指定されていないのか」との問い合わせがあり、県の担当者に確認をしたところ、「予備基地に岩国基地が指定されていない」との回答でした。

 この記事の通り、米原子力空母ロナルド・レーガンの今回の出港にあたって空母艦載機の離着陸訓練が行われていないのでしょう。

 ならば、この記事の通り、レーガンは数日程度で米軍横須賀基地に帰港するのでしょう。

 コロナ禍の中、実際に、隊員に広く感染者が広がる中、米中とも作戦は一旦中止、争いはやめ対話を深める時です。。

 米軍岩国基地は、空母艦載機部隊が駐留する基地です。横須賀基地の一挙手一投足が岩国基地にも直結する問題となります。

 米軍横須賀基地の動向から目が離せません。

 繰り返しますが、横須賀基地の隊員の新型コロナに対する感染状況を関係者は明らかにすることが、今、一番急がれる問題です。

 米空母が感染者が発生している状況との報道の中で、出港しました。

 皆さんのこの問題でのご意見、情報をお教え下さい。

 本ブログのトップページ「意見をお聞きします」から私に直接メールを送ることができます。

 よろしくお願いいたします。

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