議員日誌

映画「パラサイト 半地下の家族」

 第72回カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞したポン・ジュノ監督の映画「パラサイト 半地下の家族」を観ました。
 最初から最後まで目が離せない作品で、大いに笑い、ハラハラドキドキが連続する第一級のエンターテイメント作品でした。
 映画のパンフレットから内容を紹介します。
 「全員失業中。日の光も、電波も弱い『半地下住宅』で暮らす貧しいキム一家。大学受験に失敗し続ける長男のギウは、ある理由からエリート大学生の友達に家庭教師の仕事を紹介される。身分を偽り訪れた先は、IT企業を経営するパク社長一家が暮らす『高台の大豪邸』。思いもよらぬ高級の『就職先』を見つけたギウは、続けて美術家庭教師として妹ギジュンを紹介する。徐々に『パラサイト』していくキム一家。しかし、彼らが辿り着く先には、誰にも想像しえない衝撃の光景が待ち構えていた-。ツイストを効かせながら猛烈に加速していく100%予測不可能な展開。喜怒哀楽、全ての感情が揺さぶられる、唯一無二の最高傑作が誕生した!」
 この映画は、新型コロナウイルス感染症がまん延する中、上映されました。
 ある識者は、「新型コロナ問題は世界を変えるだろう。市場原理主義が世界的に見直されることになるだろう」と述べています。
 新型コロナ問題で、格差と貧困が深刻化しています。
 この映画は第一級のエンターテイメント作品ですが、韓国社会における格差と貧困の問題の深刻さを暴露した作品です。
 この作品が、カンヌ国際映画祭で最高賞を受賞したことは、格差と貧困が世界共通の重大問題であることが背景にあると思います。
 是枝監督の「万引き家族」は日本における格差と貧困を暴露した映画でした。
 今、アジアで格差と貧困を扱った映画が国際的な評価を受けています。
 新型コロナ問題が市場原理主義経済に警鐘を鳴らしています。
 映画「パラサイト 半地下の家族」も同様の警鐘を鳴らしていると感じました。
 「誰一人取り残さない」社会こそが、今、求められていると痛感しました。
 この映画を力に、引き続き新型コロナウイルス問題の要望を皆さんからお聞きしたいと思っています。

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