議員日誌

山口県公共施設等マネジメント基本方針と行財政改革統括本部の中間報告について

 2015年3月、山口県公共施設等マネジメント基本方針が策定されました。
 計画策定の趣旨として、基本方針に「計画的かつ効率的に公共施設等の整備や維持管理を行い、長寿命化や統廃合、利活用促進を進めることで将来負担の軽減を図り、財政上の健全性を維持するため、公共施設等の総合的な管理を推進していきます。」としています。
 更に、基本方針は、「基本方針の考え方に基づき、個別の施設類型毎に中長期的な管理計画を策定し、維持管理、修繕、更新等を実施していきます。」としています。
 個別の施設類型の主な施設を見ると、行財政改革統括本部が見直しを進める県有施設が含まれています。
 基本方針を統括する管財課の担当者は、私のヒアリングに「個別の施設類型毎の中長期的な管理計画を新年度中に策定する予定である。」と答えました。
 県の基本方針に基づく個別の施設類型毎の中長期的な管理計画が策定される前に、行財政改革統括本部が、12施設だけ選んで、市町との協議を行うことは、この基本方針を形骸化させるものと言わなければなりません。
 基本方針及び個別の施設類型毎の中長期計画という全庁的な議論を経て、個別に市町と協議すべきであり、基本方針を改めてみていると、行財政改革統括本部のこの度の中間報告は拙速なものと思わざるを得ません。
 行財政改革統括本部の検討と本基本方針が整合性あるものにすべきです。
 また、私は、11月県議会で、みほり学園の建て替えを要望しました。みほり学園は、「保健・福祉施設」という個別の施設類型に入っています。環境福祉委員会の質疑の中で、私は、「保健・福祉施設」類型の中長期的な管理計画の策定状況について質しました。担当者は「現在、計画を所管する管財課と協議中である。」と答えました。
 先述した管財課の担当者からのヒアリング結果から考えれば、みほり学園を含む「保健・福祉施設」類型の中長期的な管理計画についても新年度中に策定されるものだと思われます。
 みほり学園は、独立した施設として早急に建て替えられることを要望します。
 山口県公共施設等マネジメント基本方針に基づく施設類型毎の中長期的な管理計画が来年度中に策定される見通しです。
 マスコミで大きく報道されている行財政改革統括本部が示した12の県有施設の見直し問題や県の公共施設の管理の在り方について、皆さんのご意見をお聞かせください。

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