スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさんは、11日、スペインの首都マドリードで開かれている国連気候変動枠組条約第25回締約国会議(COP25)で演説しました。
演説の内容について、13日のしんぶん赤旗日刊紙は、次のように報じました。
「国連会合での演説は9月にニューヨークの国連本部で開かれた気候サミットに次ぐもの。グレタさんは、世界の100の大企業が71%、G20諸国が80%の温室効果ガスを出し、世界の10%の富裕層が二酸化炭素(CO2)の半分を排出していると指摘。『一番危険な行動しないこと。政治家や企業CEO(最高経営責任者)は実は何もやっていないのに行動しているとみせかけてきた』と痛烈に批判しました。グレタさんは『(来年からの)10年は私たちの今後の未来を定義づけるもので、私たちは希望の兆しをみつけるのに必死になっている』『でも、私がみてきた希望はあります。それは政府でもなく企業でもなく、人々からのものです。』と指摘。しました。その上で、『人々は、起き上がる途中にありますが、(この問題で)一度、気づいたら、われわれは変えることができます。私たちは変化に用意ができています。』『これが希望です。なぜなら、私たちには。民主主義があり、選挙時のみならず、いつもそれを待っているからです』『私たちの歴史の中で、すべての偉大な変革は人々からでした。私たちは待つ必要はありません。今すぐに変化を始めよう』と呼びかけ、大きな拍手をあびました。」
新聞の書評で、フレイディみかこさんが、勧めていたマレーナ&ベアタ・エルンマン グレタ&スヴァンテ・トゥーンバリ著「グレタ たったひとりのストライキ」を読んでいます。
グレタさんの母が、マレーナさん、父がスヴァンテさん。妹がベアタさんです。
この本の中で、家族がテレビを観るシーンが出てきます。
気温上昇について首相が「その原因をつくったのは私たち人間です」と訴えます。
グレタは、「この人は嘘をついている!」と言います。
グレタは、言います。「この危機の原因をつくったのは私たち人間だって首相は言うけれど、そんなの本当じゃない。私たち人間だけど、そんなことしていない。ベアタだって、ママだってパパだってこの原因をつくっていない」「みんなのせいだってことは、誰のせいでもない。だから首相の言い分は、私たちはこのままでいいってことよ。でも本当は、誰かのせい。ガス排出量のほとんどは、数百の企業からのものでしょ。ごく少数の飛びぬけてリッチな人たちが地球全体を破壊して、何兆クローナ(数十兆円)もの大金を稼いでいる。それが危険なことだと知っているのに。その人たちと同じように、首相も嘘をついてるのよ」「この危機の原因をつくったのは全員じゃなくて、ごく一部の人たち。だから地球を救うためには、彼らの社会、彼らのお金を相手に闘って、責任をとらせなきゃ」
17日のしんぶん赤旗日刊紙の潮流は、グレタさんの国連の演説で、政治家などが「ほとんど何もしていないのに、行動しているように見せかけている」と演説したことを受けて次のように書いています。
「名指しはしなかったものの、頭に浮かぶのが日本政府の態度です。小泉環境相は同じ日の演説で、石炭火力の廃止も温室効果ガスの排出削減目標の引き上げの表明もありませんでした。なのに『日本は脱石炭化に向けた具体的なアクションを取り続けている』と。まさに言葉だけです。」
米国誌タイムが世界に最も影響を与えた「今年の人」に選んだのは、グレタさんでした。「今年の人」の選出では最年少といいます。
引き続き「グレタたったひとりのストライキ」を読みながらグレタさんから学んでいきたいと思います。
この本の前半は、グレタさんが摂食障害やアスペルガーなどを抱え、様々な問題に直面し、それを家族で支える姿が赤裸々に描かれています。
グレタさんが、学校で、筆舌に尽くしがたいいじめを受けていた事実にも触れられています。
妹もADHGなどを抱え、様々な問題に直面し、家族みんなで格闘する姿が描かれています。
私の4人の子どもの内、下の二人は、今、中学三年生と高校三年生です。
それぞれの進路を決める過程で、それぞれの葛藤を抱えています。
親として、子どもたちの葛藤にどう向き合えばいいのかについてもこの本は大いに学ぶことの多い作品です。
子育てのバイブルとしてもこの本から学んでいきたいと思います。
私は、これからも環境活動家グレタさんを応援していきたいと思います。
グレタさんの国連での演説をどう思いますか。
地球環境についてどうお考えですか。ご意見をお聞かせ下さい。
No comments yet.
コメント公開は承認制になっています。公開までに時間がかかることがあります。
内容によっては公開されないこともあります。
メールアドレスなどの個人情報は、お問い合せへの返信や、臨時のお知らせ・ご案内などにのみ使用いたします。また、ご意見・ご相談の内容は、HPや宣伝物において匿名でご紹介することがあります。あらかじめご了承ください。