1日、中国新聞は、地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の陸上自衛隊むつみ演習場への配備計画を巡り、県内の首長や議員の海外視察が相次いでいることについて次のように報じました。
「米軍の実験施設がある同州・カウアイ島は県内から多くの移民が渡った歴史的なつながりもあり、周防大島町と姉妹島提携を結ぶ。このため県は今回の視察を『地元団体の祭りに招かれ、その海外出張の一環で視察』と位置付ける。そうしたことから村岡知事とともに同町出身の柳居俊学議長が同行。自民党県議4人も加わった。肝心のイージスの視察は到着翌日の18日午前(現地時間)に米軍関係者からレーダーやミサイル発射装置の運用状況の説明を受けた。午後には日系団体の交流会に参加するため、軍事施設に滞在したのはわずか3時間ほどの『駆け足視察』となった。」
「一方、こうした知事や自民党議員の動きに対し、市民団体や県議会の野党議員は批判を強める。萩市の『住民の会』の森上雅昭代表は『知事は国の住民説明会に一度も来ていない。海外視察よりもまずは地元の声を直接聞いてほしい』と訴える。共産党県議は『視察を地上イージス容認へのシナリオの一こまにしてはならない』とする。」
中国新聞は、村岡知事が帰国後に「住民被害が確認されていないことは一つの安心材料となった」と述べたと報じています。
3日付けの山口民報は、「ミサイルは実験中、肝心のレーダーはハワイのものはSPY型で、むつみ配備予定の最新鋭でまた開発中のLMSSRとは全くの別機種ですから、その動画をみせられて『安全性への理解が深まった』などとどうしていえるのか。」と指摘しています。
県と阿武町と萩市が行っている国への照会の回答について、県は「不明な点やさらに説明を求めたい事項については国に質していく」「配備にあたっては地元の理解を得るのが大前提」と答え、ハワイ視察は「国の説明について理解を深めるのが目的」だと述べました。
にも関わらず、知事が、あれこれ発言することは、ハワイ視察はやはり「容認へのシナリオの一コマ」だったのかと疑いたくなります。
知事は、やはり、国の照会への回答を検討するために、地元住民や専門家の意見を聞くことこそ急ぐべきです。
国は、イージス・アショアについての専門家の意見を聞く会議を開きました。
私は、6月9月の両県議会で、専門家の意見を聞くべきだと指摘し、県も前向きな回答をしています。
県は、今こそ、地元住民や専門家の意見を聞くことに、力を注ぐときです。
日本共産党県議団は明日から、秋田県の視察に出発します。住民団体の役員の方や共産党県議らからイージス・アショアの問題についてお聞きすることにしています。
安倍首相は、あくまでもイージス・アショア配備を強行したい構えです。
参議院選挙で、イージス配備に異議ありの野党候補を当選させた秋田県の方々からしっかり学んできたいと思います。
視察の報告は、本ブログでしっかり行っていきたいと思っています。
イージス・アショアに対する皆さんの想いを大いにお聞かせください。
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