議員日誌

「平沢発言は差別的」LGBT法連合会

 自民党の平沢勝栄衆議院議員が「LGBT(性的少数者)ばかりになったら国がつぶれる」などと発言した問題で、8日、「性的指向および性自任等により困難を抱えている当事者等に対する法整備のための全国連合会」(LGBT法連合会)が、平沢氏の発言は、「性的指向および性自任等により困難を抱えている当事者に対する、存在の否定」だと厳しく批判し、同氏い発言の撤回と謝罪を求める声明を発表しました。

 声明は、平沢氏が「この人たちばかりになったら」と述べたことに対し、「およそ現実に起こりえない事態を誇張」するもので、「多様な性を生きることを否定することは、政治家としての資質が大きく問われる」と批判しています。

 また、声明は、「当事者が悲痛な思いを抱くだけでなく、『存在してはいけない人』ではないかとの想いを、当事者のみならず、周辺にも抱かせるものであり、到底容認できない」と訴えています。

 平沢氏の発言は、LGBTの自己決定と尊厳を深く傷つけ差別する重大な人権侵害です。

 私は、西宇部校区人権教育推進委員協議会の会長を務めていますが、この立場からしても平沢氏の発言は看過できません。

 朝日新聞は、「公立高校の入学願書にある性別欄について、大阪府と福岡県が2019年春の入試から廃止を決めたほか、神奈川県や熊本県など14道府県が、20年春以降の廃止を検討していることが分かった。」と報じました。

 同記事は、廃止を検討していないとしたのが18都県あるとし、山口県もこれに含まれていると報じました。また、山口県の担当者は「試験を受ける教室に一方の性別が偏った場合、その教室の近くのトイレが混雑する」を理由としていると報じました。私は、この山口県の担当者が懸念するケースは、あまり想定しにくいと感じるし、徳島県など性的少数者を配慮して性別欄を廃止する検討を行っている同規模の人口を抱える自治体の検討状況を調査し、必要な対応を行うべきだと感じます。

 世界は、性的少数者の人権を尊重し、配慮を具体化する流れで動いています。

 その中での平沢氏の発言は許されません。

 また、国内でも、性的少数者を配慮する方向で動いています。

 山口県が、公立高校の入学願書の性別欄の廃止を検討しないというのは、問題だと思います。

 これからも宇部市人権教育推進委員の一人として、性的少数者への配慮が県内で進むように、発言を行っていきたいと思います。

 皆さんは、平沢氏の発言をどのように受け止めていますか。

 16道府県が、公立高校の入学願書の性別欄を廃止を実施および検討していることをどう受け止めますか。

 ご意見をお聞かせ下さい。

 

トラックバック

コメントはまだありません

No comments yet.

コメント

コメント公開は承認制になっています。公開までに時間がかかることがあります。
内容によっては公開されないこともあります。

メールアドレスなどの個人情報は、お問い合せへの返信や、臨時のお知らせ・ご案内などにのみ使用いたします。また、ご意見・ご相談の内容は、HPや宣伝物において匿名でご紹介することがあります。あらかじめご了承ください。