東日本大震災と福島原発事故直後に作成された笠木透と雑花塾によるCD文庫「私の子どもたちへ」を久しぶりに聴きました。
繰り返し、本ブログに書いてきたように、私は、発災直後の岩手県と、発災3年後の福島県を訪ねました。
その時の光景をまざまざを思い起こす曲ばかりです。
「瓦礫」という曲の歌詞のサビは、次のような歌詞です。
「ここで楽しく 暮らしてきた みんなで一緒に 生きてきた 瓦礫の山と 人は言うけれど 私の生きた 証だもの ひとつひとつが いとおしい」
「原発はいらない」という曲の3番は次のような歌詞です。
「悪いことを したわけじゃない ふるさと追われて みんなバラバラ 大地を離れる 苦しさが分かるか すべてをなくした 悲しさが分かるか 子どもたちの 明日のために 原発はいらない」
改めて、このCDをプロヂュースした笠木透さんに感謝したいと思います。
横井久美子さんが笠木透さんを評して「社会の不正義に対して『文化で闘おう』」とした人物と言われましたが、まさに、笠木さんの真骨頂がこのCDに凝縮されていると感じました。
18日付の毎日新聞に、福島原発事故問題が特集されていました。
この中に、前原子力規制委員長の田中さんの「時代の伝言」というメッセージは心に響きました。
「(あらゆる)技術は不完全なもので、事故は起こりうる。ましてや原子力は、そのリスクの大きさを常に感じながら利用する謙虚さを堅持しなければいけないのに、それを忘れて傲慢になったのが平成という時代だった。基礎研究が軽視され、原子力を扱う技術レベルが下がる中で、福島第一原発事故は起きた。」
「原発をやめて困らないならそれでいいし、困るなら現状を根本から見直すべきだ。『3・11』は今も、日本のエネルギー政策がどうあるべきか再考するよう国民一人一人に問いかけていると思う。」
安倍政権が改定した新しい国のエネルギー基本計画は、将来にわたって原発を存続させるものとなっています。
田中さんが指摘するように3.11を受けて国のエネルギー政策を根本から見直したものではないと改めて感じます。
「子どもたちの 明日のために 原発はいらない」
このメロディーが脳裏から離れない今日この頃です。
来春の山口県の県議選をたたかう候補者として、「子どもたちの 明日のために 上関原発はいらない」を政策の大きな柱の一つとする決意を新たにする昨今です。
改めて、原発問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
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