「マチネの終わりに」から2年ぶりの新作長編小説。平野啓一郎さんの「ある男」を読んでいます。
平野さんは公式サイトでこう書いています。
「『透明な迷宮』以来、『ページをめくる手が止まらない』小説ではなく、『ページをめくりたいけどめくりたくない、ずっとその世界に浸りきっていたい』小説というのを考えてきました。」
私は、「空白を満たしなさい」で平野啓一郎さんが好きになり、「マチネの終わりに」で大好きになりました。
公式サイトからこの本の紹介文を引用します。
「宮崎に住んでいる里枝には、2歳の次男を脳腫瘍で失って、夫と別れた過去があった。長男を引き取って14年ぶりに故郷に戻ったあと、『大祐』と再婚して、新しく生まれた女の子と4人で幸せな家庭を築いていた。ある日突然、『大祐』は、事故で命を落とす。悲しみにうちひしがれた一家に『大祐』が全くの別人だったという衝撃の事実がもたらされる・・・。」
今、読んでいるのは、里枝が「大祐」が別人だと知って、弁護士の城戸に相談する場面です。
城戸もなぞに満ちた人物です。
「ある男」を読み始めたばかりですが、「ずっとその世界に浸りきっていたい」気持ちは伝わってきました。
平野さんは、公式サイトのメッセージでこうも書いています。
「何かとくたびれる世の中ですが、小説を読むことでしか得られない精神的なよろこびを、改めて、追求したいと思っています。」
今、小説を読む「精神的なよろこび」を感じています。
忙しい中ですが、隙間の時間に、「ある男」の世界をさまよっています。
ところで、「マチネの終わりに」が映画化されることになりました。
主演は、福山雅治さんと石田ゆり子さん。作品のイメージにぴったりです。
平野さんの小説が映像になるのは、初めてではないでしょうか。
この小説は、音楽にまつわる物語なので、映像と音楽のコラボが今から楽しみです。
映画「マチネの終わりに」今から楽しみです。
気が早いですが、「ある男」も是非映像化していただきたいと思います。
関係者の皆さん、よろしくお願いいたします。
それでは、引き続き、「ある男」の世界を楽しみたいと思います。
平野さんの小説はいいですね。
平野ファンの皆さん、好きな小説をお教え下さい。
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