議員日誌

防衛省PAC3撤収

 昨日のしんぶん赤旗日刊紙は「防衛省は、7月30日、北朝鮮による弾道ミサイル発射の可能性が低下したとして、北海道と広島、島根、愛媛、高知各県に展開している航空自衛隊の地上配備型迎撃ミサイルパトリオット(PAC3)を撤収し、東京・市谷の防衛省にあるPAC3も所属施設に移動しました。南北、米朝首脳会談の相次ぐ実現など北朝鮮情勢の激変を受けての判断です。一方、防衛省は本体導入経費だけで1基1340億円もする陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」(陸上イージス)を2基配備する方針。陸上イージスの配備方針は、北朝鮮情勢の変化に対応したイージス艦の展開解除やPAC3の撤収とも大きく矛盾する巨額の無駄使いでありその是非が厳しく問われます。PAC3は、北朝鮮が昨年8月に米領グアム島周辺へのミサイル発射計画を公表した際、上空通過の可能性がある4件の駐屯地に展開され、同8、9両月には北海道の上空を北朝鮮ミサイルが通過したとして、函館市にも配備されていました。同省は情勢に変化があればPAC3を再配備するとしており、2016年8月以降発動中の破壊措置命令も維持しています。日本のミサイル防衛は、海上自衛隊のイージス艦搭載のミサイルで迎撃し、失敗した場合はPAC3で撃ち落とすというもの。しかしイージス艦の日本海での常時展開は6月末に解除されていり、日本上空を大気圏外で痛快する弾道ミサイルには届かないPAC3の配備は事実上意味のないものとなってしまいました。」と報じました。

 防衛省は、先月、萩市・阿武町で行った第二回の説明会で、イージス艦4隻を8隻に、パトリオットミサイルを17個から28個に増やす。その上で「我が国全土を24時間365日、切れ目なく防護するため」に陸上イージスの導入が必要。陸上イージスの導入で「弾道ミサイル攻撃を断念させる抑止力が大きく向上」すると説明しました。

 しかし、防衛省は、今年6月末、イージス艦の常時展開を解除し、この程、パトリオットミサイルの撤収を行ったのです。

 これでは、現在計画されている、イージス艦やパトリオットミサイルを増やすことも大いに議論が求められる状況です。

 その上、陸上イージスを配備する必要性が本当にあるのか再検討すべきであることは当然です。

 朝鮮半島で北朝鮮に「弾道ミサイル攻撃を断念させる」平和的交渉が開始されています。

 日本政府は、陸上イージスよりも、朝鮮半島で始まった平和のプロセスを前に進めるために役割を発揮すべき時です。

 防衛省は、イージス艦の常時展開を解除した上、この程、パトリオットミサイルの撤収を始めました。

 皆さんは本当に陸上イージスが必要だとお考えですか。ご意見をお聞かせ下さい。

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