議員日誌

ご飯論法

 5月29日のしんぶん赤旗日刊紙「潮流」を転載します。

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 朝ごはんは食べなかったんですか?」「ご飯は食べませんでした(パンは食べましたが、それは黙っておきます)」「何も食べなかったんですね?」「何も、と聞かれましても、どこまでを食事の範囲に入れるかは、必ずしも明確ではありませんので・・・

 論点のすり替えや、はぐらかし。不誠実な政府答弁の手法を例えた『ご飯論法』が話題です。『では、何か食べたんですか?」「お尋ねの趣旨が必ずしもわかりませんが、一般論で申し上げますと、朝食をとるというのは健康のために大切であります」

 労働問題に詳しい法政大の上西充子教授がツイッターに投稿しました。野党の追及をかわすまやかしの答弁にうんざりさせられると。共感が広がっているのも同じ思いを抱く人が多いから

 きのうの集中審議もそうでした。モリカケ疑惑で首相の関与を裏付ける文書が出てきても口先だけで否定する。証拠を突き付けられてもごまかす。これでは議論にならず、関係者を喚問するしかありません

 直近の世論調査では、首相の説明は「信用できない」と回答した人が7割にも。自民の支持層でも「信用できる」を上回り、無党派層では8割を超えています(「毎日」)

 上西教授の投稿は「働き方改革」法案をめぐる加藤厚労相の答弁を問題にしたもの。「人をだますことを得意とする大臣に、働く人の命と健康にかかわる法案の質疑の答弁に立つ資格はない」。それは国民と国会を欺き続ける、この内閣のすべての人たちにいえることです。

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 党首討論でも安倍首相は、『ご飯論法』でいいのがれを行いました。

 志位委員長が、政府も否定できない5つの悪質行為を示し、なぜそれが引き起こされたのか、と答弁を求める質問に、安倍首相は、公文書管理の問題にすりかえるなどの発言に終始しました。

 昨日は、安倍内閣が「働き方改革」一括法を衆議院本会議で強行採決しました。

 「人をだます政権に、国民の命を護る資格はない」

 このことを国会終盤に示しましょう。

 安倍内閣の退陣を市民と野党の力で実現していきましょう。

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