しんぶん赤旗日曜版(4月29日・5月6日合併号)に「ブラック校則をなくそう!プロジェクト」の取り組みが紹介されていました。
不合理な校則を社会全体で見直そうと取り組む「ブラック校則をなくそう!プロジェクト」のNPO法人は、3月、校則に関する中高生時代の体験を訪ねたアンケート結果を公表しました。対象は全国の15歳~50歳代の男女計2000人。
中学生で「下着の色が決められている」と答えた10代は15・82%(30代1・9%、50代0・94%)いました。
「髪が細かく指定されている」と回答した10代は20・89%(30代15・6%、50代15%)でした。髪の色が生まれつき黒でない人のうち9%が中学時代、18%が高校時代に髪を黒く染めるように求められたと答えました。
しんぶん赤旗は次のように書いています。
「調査では、近年になって服装や髪形が細かく規制されている傾向がわかりました。背景に『教員の多忙化による一括管理化』などが考えられると分析しています。また『スカートの長さや下着の色をチェックする行為自体が、セクハラにあたるという認識の普及が必要』と指摘します。プロジェクト発起ン人の渡辺由美子キッズドア理事長は、生徒が起案しても取り合ってもらえないなど不満があると指摘。『生徒の声に真剣に向き合う必要がある』と話します。
吉良よし子参議院議員は3月29日参議院文教科学委員会で「社会通念に照らして合理的でない校則は見直すべきだ」と正ました。林文科大臣は「校則は絶えず積極的に見直すべきだ」「児童生徒が何らかの形で参加したうえで決定するのが望ましい」と答えました。
吉良議員は、この10年で理不尽な指導が増えているとし、背景に、「違反行為」には厳罰で処する生徒指導を求める文科省の通知(2006年)があると指摘。通知の撤回を求めています。
私はアンネ・フランクの「アンネの日記」を再読しています。
1942年6月20日(土曜日)の日記に、このような行があります。
「1940年5月から、いよいよ急な坂をころげおちるように、事態は悪いほうへ向かいました。まず戦争、それから降伏、つづいてドイツ軍の進駐。わたしたちユダヤ人にとって、いよいよほんとうの苦難の時代が始まったのは、このときからです。ユダヤ人弾圧のための法令が、つぎからつぎへと出され、わたしたちの自由はどんどん制限されてゆきます。ユダヤ仁は黄色い星印をつけなくてはならない。」
「ユダヤ人はユダヤ人学校にかよわなくてはいけない。そのほか、似たような禁令が山ほどあって、すべてが、これはだめ、あれもいけないと禁じられるありさま。かといって、毎日生きてゆくのをやめるわけにはゆきません。ジャックはよく言ったものです。『これをすることは禁じられてるんじゃないか、そう思うと、なにをするのも臆病になっちゃうわ』って。」
子どもたちに生きる力をつけるのが教育の場です。子どもたちを臆病にしている実態があるのから改善しなければなりません。
国民の自由が奪われる一環として校則の厳罰化が進んでいるのなら、社会全体で考え改善をしていかなければいけません。
私の長女は13歳。もうすぐ14歳です。アンネが日記を書いていた時代と同世代です。
娘らにアンネと同じ苦しみをさせてはならないと思います。
私は、「アンネの日記」の引用した行を読んでいて、「ブラック校則をなくそう!プロジェクト」の記事を想起しました。
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