NHKの特集ドラマ「どこにもない国」の第一回目を妻と一緒に観ました。
このドラマの事は、3月18日付しんぶん赤旗「日曜版」の「ひと」に登場した俳優の内野聖陽さんのインタビューで知りました。
このドラマは旧「満州」(中国東北部)に残された150万を超える日本人命がけで帰国させた実在の3人の人物の物語です。
内野さんは、中心人物の丸山邦雄さんを演じています。
内野さんは「唯一の救いは僕らの想像力。これからの時代、平和を訴えるのには想像力に訴えかけていくしかない。このドラマが『負の遺産』を学習するきっかけになればいいなと」とインタビューで語っています。
このドラマには、原作があります。ポール・邦昭・マルヤマ著、高作自子訳「満州 奇跡の脱出 170万同胞を救うべく立ち上がった3人の男たち」です。
この作品は、ノンフィクションであり、作家は、満州の同胞を命がけで帰国させた人物の一人丸山邦雄さんのご子息です。
丸山邦雄さんは、日本の大学で学んだ後、アメリカの大学で学びます。妻となるメアリー・武田万里子さんの両親の故郷は山口県防府市。万里子さんはアメリカで生まれた日系二世。メアリーは少女時代を日本で過ごし、防府高等女学校を卒業しています。
丸山さんは、アメリカの大学を卒業後、満州に本社があった昭和製鋼所で働きます。
戦争が終わり、ソ連が満州を侵攻してきます。ソ連兵などによる略奪、殺人、婦女暴行などが横行します。
日本政府は、満州に約170万いた同胞を救う手だてを打ちません。
満州で建築業を営んでいた新甫さんと、新甫さんの会社で働いていた武蔵さんと3人で、命がけで帰国し、日本政府やGHQに、満州の実情を話し、同胞の帰国に道を開きます。
私の祖母の妹夫婦も満州で働いていました。
戦争が終わっても帰国できず、生まれたばかりの子どもが亡くなるという辛い経験をしています。
それでも、1946年7月に帰国することができました。
今、「満州 奇跡の脱出」を読んでいます。
戦争という「負の遺産」をしっかり学び、二度と戦争を繰り返してはならないことを学びたいと思います。
皆さんが知っておられるご家族の戦争体験をお聞かせ下さい。
丸山さんと、
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