議員日誌

北方水滸伝

 テーマの大きな物語を読みたくなり、今、北方謙三さんの「水滸伝」を読んでいます。

 「水滸伝」だけで19巻。続・北方水滸伝として「楊令伝」15巻、続々北方水滸伝として、「岳飛伝」17巻と続きます。

 北方水滸伝累計1000万部突破のベストセラーです。

 入口に入ったばかりですが、魅力に打ちひしがれています。

 北方謙三さんの文庫版「水滸伝」の一巻の裏表紙にはこう書かれています。

 「十二世紀の中国、北宋末期。重税と暴政のために国は乱れ、民は困窮していた。その腐敗した政府を倒そうと立ち上がった者たちがいた—。世直しへの強い志を胸に、漢(おとこ)たちは圧倒的な官軍へ挑んでいく。地位を捨て、愛するものを失い、そして自らの命を懸けて闘う。彼らの熱き生きざまを刻む壮大な物語が、いま幕を開ける。」

 北方水滸伝読本「替天行道」の冒頭に、北方謙三さんによる「著者からのメッセージ」が掲載されています。

 北方謙三さんは、自らの水滸伝について次のように書いています。

 「私の中で『水滸伝』は変質し、別の創造物としての再生の時を待っていたのだ、という気がする。私は、自分自身の『水滸伝』を、作者という創造物の矜持をかけて書いてみようと思った。」

 書評家の北上次郎さんは、「北方謙三が本書で試みたのは、不可解な『水滸伝』を徹底的に解体し、現代の物語として再度構築する作業であり、その本質である『義に生きる好漢たちの物語』を現代に蘇らせる壮大な実験なのである。」と書いています。

 北方さんは、キューバ革命と水滸伝について「梁山泊をキューバ島に見立てたわけです。ます、梁山泊に男たちが寄ってきて、それから宋王朝(アメリカ)と対決していうという構図を描いて、同時にもっとも違う物語もいろいろ作り上げていく男たちのドラマに仕上げていく。」と書いています。

 「重税と暴政のために国は乱れ、民は困窮していた。」とされている宋王朝の時代と今の時代は類似しているのではないでしょうか。

 世直しの物語を今の政治に置き換えて、じっくり読んでいきたいと思います。

 北方「水滸伝」ファンの皆さん。好きな登場人物や逸話をお教え下さい。

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