議員日誌

安倍政権の野望と日本会議

 昨日、憲法9条の会うべ主催の学習会が行われました。

 講師は、元山大副学長の纐纈厚さん。テーマは、安倍政権の野望と日本会議でした。

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 安倍政権の野望について語る纐纈厚先生

 纐纈先生は、西川達夫さんの「戦争は強者のテロ、テロは弱者の戦争」という言葉を引いて、「今日、アメリカを筆頭とする『国家テロ」が横行している。帝国主義を貫徹する究極的な手段としての『国家テロ』は強者の戦争である。」と述べ、「日本はアメリカのために海外で戦争を実行可能な国家」「アメリカの覇権主義と共同体制を敷く国家」になろうとしていると規定しました。

 その上で、纐纈先生は、共謀罪について、「『共謀罪』『特定秘密保護法』『安保法制』との文字通り三位一体で、安部首相のいう『戦後レジュームからの脱却』、事実上の『戦前レジュームへの回帰』が法的に担保されることになる。」と強調しました。

 纐纈先生は、日本会議について、「日本会議の究極的な目標や価値観は、天皇への絶対的崇拝に収斂されるが、天皇制を最大の危機に陥れた東条英機に代表される戦前期軍部への批判が全くないことの矛盾。天皇を免罪した東京裁判を徹底して批判することの矛盾。東京裁判によって、戦後天皇制が継続している事実を容認しないなど。『日本を取り戻す』とは、戦前回帰以外に想定されていないのか。だとすると今日の日本の対米従属を規定する日米安保など、どのように把握しているのか。」など主張には矛盾があると指摘しました。

 纐纈先生は、「反戦・反帝国主義・反ファシズム・自由・自治・自立(三反・三自)を統一原則とする広範な民衆運動を立ち上げていくときではないか。そのために『踏み台』としての市民と野党の統一戦線を構築するときではないか。」と最後に訴えました。

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