議員日誌

伝える花

 先日、広島で二階堂和美さんのコンサートに参加し、魅了され、広島のCDショップで彼女のCDを購入しました。

 今聞いているのは、彼女の最新アルバムである二階堂和美 with Gentle forest jazz bandによる「GOTTA-NI」です。

 ジァズアレンジの歌あり、演歌風の歌あり、二階堂さんの声は七色に響き渡ります。

 まさに、美空ひばりさんの再来かと思わせるほどのアルバムです。

 二階堂さんの歌は、当然、彼女の伸びやかな声が最大の特徴ですが、歌詞も最高です。

 一番のお気に入りは、二階堂さんの出身地である広島から平和を届ける想いが込められた「伝える花」です。

 「何もなくなった 全て消えてしまった あの日 青空は どんな顔をしていた」

 「受けた悲しみは 決して返しはしない 見上げる青空は 今 こんなに晴れている」

 「いくつもの虹を数えて わたしたちは今 この土に眠る幾億の願い つないでゆく」

 二階堂さんは、広島県大竹市の浄土真宗本願寺派のお寺で生まれ、今、ご実家であるお寺の僧侶でもあります。

 「受けた悲しみは 決して返しはしない」「この土に眠る幾億の願い つないでゆく」

 この言葉は、二階堂さんの心からの願いだと受け取りました。

 東アジアの緊張がかつてなく高まろうとしていますが、悲しみを悲しみで返したら紛争が戦争になってしまいます。

 広島をはじめ戦争によって多くの尊い命が奪われましたが、一人一人の願いは平和を求める想いだったと思います。

 悲しみを繰り返すのではなく、平和を求める願いを広げる大切さがこの歌詞に込められています。

 核兵器禁止条約を交渉する国連会議のエレン・ホワイト議長は22日、ジュネーブの国連欧州本部で会見し、同条約の草案を公表しました。

 草案は、条約前文で、核兵器の使用がもたらす人道上の破壊的な結果を強調するとともに、「核兵器使用の被害者(ヒバクシャ)および核兵器被害者の苦難に留意」するとのべています。

 この草案が、6月15日から7月7日まで行われる「国連会議」の第2会期での議論の基礎となり、さらにその内容が豊かにされ、可能なかぎりの多くの国連加盟国の賛同を得て、採択されることを強く期待します。

 仏教の経典の一つに「仏説無量寿経」があります。本ブログでも度々引用していますが、この中に「兵戈無用」という言葉があります。

 兵隊も武器もない社会です。

 武器の中で最も人道的に破壊的な結果をもたらすものは核兵器であることは、広島・長崎の苦難で明らかです。

 平和構築のために、核兵器禁止条約へ向けて草案が作成されたことを心から歓迎したいと思います。

 この動きは、二階堂さんの歌詞「この土に眠る幾億の願い つないでゆく」ことだと受け取りました。

 二階堂さんの歌声に癒されながら、今日も、平和な社会の構築のために力を尽くしていきたいと思います。

 核兵器禁止条約草案に対する皆さんの想いをお教え下さい。

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