4日付中国新聞は、「岡山県奈義町は、3日、米海兵隊から、同町の陸上自衛隊日本原演習場で単独訓練を実施したいと、防衛省を通じて打診があったと明らかにした。同町は、周辺地域の理解が得られれば前向きに考えたいとしている。中国四国防衛局によると、訓練を予定しているのは岩国基地(岩国市)に所属する部隊。年に14日以内で、毎年の実施を予定している。現在訓練をしている陸自東富士演習場(静岡県)が岩国基地から遠く、日本原演習場の使用を望んでいるという。日本原演習場の一部が位置する津山市にも同様の打診があり、市は『要請について検討する』としていまる。」と報じました。
岩国基地は、東アジア最大の基地となろとしています。日本共産党の第27回党大会決定は、「在日米軍基地は、海兵隊と空母打撃群の両面で、世界への『殴り込み』の一大根拠地として強化されようとしている。」と述べています。
在日米軍基地の「殴り込み」の一大根拠地の一つが岩国基地だと言えます。空母艦載機部隊の岩国基地受け入れを前提として、高知県沖と山口県の北浦沖に訓練空域が設定されました。そして、この度の、岡山県の自衛隊演習場での単独訓練の打診です。今後、問題になるのが、艦載機部隊の恒常的な離着陸訓練施設の設定です。鹿児島県の馬毛島が候補地となっています。
つまり、岩国基地が在日米軍基地の世界への「殴り込み」の一大根拠地になることによって、中国四国九州地域に一段と大きな負担がかかろうとしているいることが明らかになってきました。
基地負担は、当然、住民生活への安心安全への不安に直結します。
同時に、今回の陸自東富士演習場での訓練を陸自日本原演習場で行うとすることにも警鐘を鳴らさなければなりません。
沖縄県の普天間基地に配備されているオスプレイは、岩国基地を経由して、東富士演習場で度々訓練を行っています。
東富士演習場周辺の住民は「オスプレイに反対する東富士住民の会」を結成し監視活動を継続しています。
岡山県日本原演習場での単独訓練は、岩国基地所属部隊によるものとの報道ですが、日本原での訓練にオスプレイが参加しないと言えるのでしょうか。この点をはっきりさせる必要があると思います。
日本原でオスプレイが訓練できるとなると、益々、岩国基地にオスプレイが飛来する頻度が高まる可能性があります。
昨日、菅官房長官が来県し、村岡知事と福田岩国市長と空母艦載機部隊移設問題で懇談を行っています。
村岡知事と福田市長は、「基地機能の強化は認めらない」の公約を守るため、国にきっぱりと拒否の姿勢を示すべきです。
安倍政権は、住民の合意が不十分な中での空母艦載機部隊の岩国基地への移設の強行は行うべきではありません。
岡山県の陸自演習場で岩国基地所属部隊が単独訓練を行いたいと地元自治体に打診を行いました。
この問題を皆さんはどう受け止めておられますかお教え下さい。
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