議員日誌

米戦闘機F35B岩国へ出発 年内16機に

 昨日、NHK山口放送局は「アメリカ海兵隊は、最新鋭ステルス戦闘機『F35』10機が、アメリカ国外で初めて配備先となる山口県の岩国基地に向けて出発したと発表しました。」「F35がアメリカ国外の基地に配備されるのはこれが初めてで、今週中にも岩国基地に到着し、FA18戦闘攻撃機などと交代する予定だということです。」「アメリカ国防総省は、アジア重視戦略のもと最新鋭の装備をアジア太平洋地域に優先的に配備していて、F35については今回の10機に加えて、ことし後半にも6機を岩国基地に派遣し、あわせて16機にする計画です。」と報じました。

 今朝のしんぶん赤旗は、F35Bについて「岩国に配備される16機のうち6機は強襲揚陸艦に配意され、在沖縄米海兵隊とともに海外展開すると見られます。交代するAV8Bハリアーと同じく沖縄を拠点とする可能性があります。沖縄ではすでに、F35配備を想定して①嘉手納基地に格納庫・駐機場を整備②伊江島の離着陸訓練場を拡張③沖縄本島北部の訓練空域を拡大-が推進・計画されています。これに加え、米海軍佐世保基地(長崎県)にF35Bの運用が可能な強襲揚陸艦ワスプを今年秋に配備します。またIHI瑞穂工場(東京都)と三菱重工小牧南工場(愛知県)へのF35リージョナルデポ(整備拠点)設置に伴い、隣接する横田基地(東京都)、小牧基地への飛来も予想されます。」と報じました。

 F35Bの岩国基地配備は、岩国基地だけでなく、日本全国の基地強化につながる重大な動きであることが明らかです。

 しんぶん赤旗は、F35Bの騒音などについて「推進力の強いF35の配備により、爆音や大気汚染など環境への影響が懸念されます。米国はこれまで、配備が計画されている複数の州で環境影響評価(FIA)が実施されてきました。日本では関係自治体へのまともな説明はされていません。昨年10月には米本土で飛行中に出火し、最も深刻な『クラスA』に分類される事故が発生しました。事故の原因究明もままならないうちの岩国配備に、地元では不安の声が上がっています。」と報じました。

 昨年11月20日には、岩国市役所前で、F35B配備反対市民実行委員会が主催する集会に700人が集まり、「F35B配備は白紙撤回」の紙を掲げました。

 山口県は、岩国基地問題に対して「今以上の基地機能の強化は認められない」という基本スタンツを堅持しているとしています。

 F35Bの配備は明らかに岩国基地の基地機能強化であり、F35B配備を拒否すべきです。

 そして、F35Bが起こした昨年の10月の事故原因の究明を引き続き日米政府に求めると同時に、配備に当たり環境影響評価の実施を求めるべきです。

 F35Bが岩国基地に今週中にも10機配備され、今年後半にも6機加わり、16機が配備されようとしています。

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