国連総会第一委員会(軍縮・国際安全保障問題)は27日、核兵器禁止条約について交渉する国連の会議を来年に召集するとした決議案を、圧倒的な賛成多数で採択しました。日本は唯一の戦争被爆国でありながら、米国など核保有国と歩調を合わせて反対しました。
日本共産党の志位和夫委員長は、この問題でコメントを発表しました。
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決議案の採択を心から歓迎する
日本の「反対」は恥ずべき態度
日本共産党幹部会委員長 志位和夫
一、国連総会の第一委員会は27日、核兵器禁止条約の締結交渉を来年開始する決議案を圧倒的多数の賛成で採択した。これにより、『核兵器を禁止しその全面廃絶につながるような法的拘束力のある法文書」の交渉が、市民社会も参加して、来年3月、6~7月に国連で開催されることが確実となった。核兵器を違法化して「核兵器のない世界」へ向けて扉を開く画期的決議案の採択を、心から歓迎する。
これは、被爆国を先頭に核兵器廃絶の緊急性を訴える日本と世界の世論と運動、核兵器禁止条約の「早期締結」を求める諸政府が20年来とりくんだ歴史的な成果であり、わが党はひきつづきその促進のため力を尽くすものである。
一、日本政府は、核兵器禁止の法的措置を検討する作業部会(OEWG)を設置する昨年の決議案に「棄権」したが、今回の決議案に対しては「反対」に転じた。同盟国に対して決議案への反対を求めた米国の圧力に屈したものであり、唯一の戦争被爆国の政府にあるまじき、あまりにも情けない態度であることを、きびくし批判しなくてはならない。
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安倍首相が国会で「核兵器廃絶のために国際社会で役割を発揮する」主旨の発言を繰り返してきましたが、実行が伴わない発言であったことが、決議案に日本が反対したことではっきりしました。
被爆者団体の役員の方は、決議の採択に「心底喜びたい」と語る一方、日本政府に対して、「オバマ大統領来日の際の安倍首相の演説、それとは相矛盾する二枚舌だ」と記者会見で述べておられます。
決議案採択を喜ぶ一方、被爆者の願いに背を向けた日本政府の姿勢に抗議したいと思います。
皆さんは、決議案採択と日本が反対したことをどうお考えですか。お教え下さい。
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