議員日誌

10.22反原発デー県民集会

 昨日、上関町室津地区で、「いのちの海を守れ!さようなら上関原発!10.22反原発デー県民集会」が行われました。

 集会では、主催団体の一つ上関原発を建てさせない祝島島民の会の清水代表は、被告の一人としてたたかった、中電によるスラップ訴訟の勝利的和解について報告しました。

 8月30日、山口地裁において、中国電力によるスラップ訴訟(恫喝訴訟)の和解が成立し、2009年12月に提訴されて以来6年8ケ月に及ぶ訴訟が終了しました。成立した和解は中国電力が被告ら4人に対する損害賠償請求権を全額放棄し、将来、埋め立てが再開された場合にも、被告らの表現行為を尊重するというもので、勝訴判決に匹敵する勝利的和解でした。

 清水代表は、「勝利的和解の成果を踏まえ、上関原発建設を正式に中止させ、国の原発推進計画を転換させるまで闘い続けます。」とあいさつを締めくくりました。

 自然の権利訴訟訴訟代理人の籠橋隆明弁護士が報告しました。

 自然の権利とは、国民の自然の中で生活する権利のことを意味し、その自然を破壊する上関原発の建設を中止するよう求めて訴訟が行われています。

 ついに、7月28日に、裁判官による現地検証が行われました。

 籠橋弁護士は「原発を新設するという上関原発の建設を中止させる裁判は、日本に新しい原発を作らせないという歴史的なたたかいです。地方の犠牲のもとに国益を守ろうとするのは、上関原発も沖縄での様々な問題も共通した構造を持っていると思います。この裁判は、日本の社会に民主主義をつくろうとするものです。」と語りました。

 集会の最後に、集会アピールを採決しました。

KIMG4530

会場いっぱいの参加者でアピールが採択された

 アピールは、山口県知事が公有水面埋立免許の延長許可を中国電力に交付したことについて「国のエネルギー政策においても原発の新増設は言及されていないにも関わらず、それを飛び越える判断をした、とんでもない暴挙」と厳しく非難しています。

 また、山口県議会で原発政策の推進を国に要望する意見書を可決したことについて「県民の声に耳を傾けず、県民の生命と暮らしを守る責任を果たさない県知事・与党議員の暴走に断固反対し、怒りを持って強く抗議する。」と批判しています。

 最後に、「集会に参加した私たちの総意として、上関原発建設予定地の公有水面免許の即時失効を、そして上関原発建設計画の白紙撤回を求める。私たちは、生活を守るため、いのちを守るため、未来を守るため、日本から原発がなくなるその時まで、継続してたたかいぬく。」と訴えました。

 参加者は、集会後、町内をデモ行進しました。

KIMG4533

 集会参加者による上関町内でのデモ行進

 久しぶりに上関町に行きました。原発による街づくりを進めようとの看板や中国電力の上関原発現地事務所などの前を通ると、国や事業者などは、決して原発の建設をあきらめていないことを痛感します。

 「いのちを守るため、未来を守るため、日本から原発がなくなるその時まで、継続してたたかいぬく」決意を集会に参加して新たにしました。

 上関原発に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

トラックバック

コメントはまだありません

No comments yet.

コメント

コメント公開は承認制になっています。公開までに時間がかかることがあります。
内容によっては公開されないこともあります。

メールアドレスなどの個人情報は、お問い合せへの返信や、臨時のお知らせ・ご案内などにのみ使用いたします。また、ご意見・ご相談の内容は、HPや宣伝物において匿名でご紹介することがあります。あらかじめご了承ください。