議員日誌

映画「モダン・タイムス」

 チャップリンDVDコレクション②映画「モダン・タイムス」を観ました。

 あらゆる作業が自動化された工場で働くチャーリー(チャップリン)は、単純作業の連続で正気を失い、工場内でやりたい放題の大暴れをした末に職場から放り出されます。

 解説書には「当時は賛否両論沸き起こったこの作品だが、製作から約70年たった現代においてこそ、その「新しさ」が理解されるだろう。なにより、機械化が人類を幸福にすると信じられていた1930年代に、機械文明に抵抗して個人の幸福を求める物語をつくったチャップリンには、やはり先見の明があったというほかはない。『モダン・タイムス』は、そのタイトルどおり、紛れもなく〈現代〉の映画なのである。」と書いてありますが、私も映画を見てこのことを実感しました。

 浜矩子さんは、「さらばアホノミクス」の中でブラック企業についてこう書いています。

 「経済活動は人間の営みだ。経済活動を行う生き物は、人間しかいない。人間に固有の営みが、人権を脅かすはずがない。人間不在の活動を、経済活動と呼んではだけだ。経済活動が人間の営みである以上、経済活動は人権のいしずえでなければならない。」

 「人権尊重から多少とも遊離した営みは経済活動にあらず、企業行動にあらずだ。この点についての黒白は、はっきりしておかないといけない。」

 「モダン・タイムス」が胸を打つのは、今日も経済活動の中で人権が脅かされる実態が後を絶たないからでしょう。

 「モダン・タイムス」が〈現代〉を問うものではなく、単に1930年代の〈現代〉を知る作品となることを願うばかりです。

 「モダン・タイムス」は〈現代〉と痛烈に風刺する映画であると同時に、チャップリンの演技が光る映画でもあります。

 画面左が工事中で落ちそうになりながら華麗にローラースケートで滑るチャップリン。

 工場シーンはサイレントでありながら、後半のカフェシーンでは、チャップリンの見事な歌を聴くことができます。

 幼少のころから舞台で鍛えたチャップリンの演技が炸裂する映画でもあります。

 次回は「街の灯」。これも楽しみです。

 チャップリンファンの皆さん。皆さんのお好きな作品をご紹介下さい。

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