昨日、中国新聞は、「米海軍の報道担当者は29日、海軍用の垂直離着陸輸送機CMV22オスプレイを日本配備すると共同通信の取材に明らかにした。配備時期は2021~26年になる見通し。第7艦隊の原子力空母ロナルド・レーガンの艦載機として運用されている現行の輸送機C2グレイトハンド2機と交代する。海軍用オスプレイは米海兵隊岩国基地(岩国市)に配備される見込み。」と報じました。
中国新聞の取材に対し岩国市基地対策課は「『現時点で、移転する機種は(2006年の)米軍再編のロードマップにより国から説明を受けている(C2グレイハウンドの)通り』との認識を示し、海軍オスプレイ配備の情報は得ていない」と答えています。
オスプレイが普天間基地に配備されるにあたって、平成24年7月23日、岩国基地に陸揚げされました。
それに先立つ、平成24年6月県議会で私は、オスプレイの陸揚げ問題について森本防衛大臣(当時)の来県問題を質問しました。
これに対し、二井知事は、「県としては、安全性が確保されない限り反対であり、そのことはきちんと大臣にお伝えしたい」と答えました。
そして、平成24年7月6日には、全会一致で、「MV-22オスプレイの岩国基地への先行搬入に関する意見書案」が可決しました。
意見書は「配備先となる普天間飛行場の関係自治体の理解が得られない段階で、岩国基地への先行的な搬入を進めようとする国の拙速な対応は理解しがたく、余りにも不誠実なものである。したがって、こうした状況の中で、国が進めようとしている先行搬入は、到底、認められるものではない。」としています。
平成24年7月10日には、知事が県議会議長、議会運営委員長、岩国市長とともに、加藤外務政務官と森本防衛大臣に対し、安全性が確認される前にオスプレイの岩国基地への先行搬入をしないよう要請を行いました。
このように、安全性が確認される前のオスプレイの先行搬入にオール山口で反対した歴史があるのです。
そのような歴史を無視し、岩国基地にオスプレイを配備しようとする米軍やそれに対して何も発言しない政府の姿勢は山口県民を愚弄するものだと言わなければなりません。
このような場合、地元から政府に事実照会をしても、政府は情報をつかんでいないなどとなることが想定されます。
そして、F35のように、配備直前になって、なし崩し的に説明が行われる。
このような歴史を繰り返してはなりません。
オスプレイの岩国基地配備は、反対の意思を山口県と岩国市は明確にし、米軍や国にその意向を伝えるべきです。
8月24日のしんぶん赤旗日刊紙は「米海兵隊は、22日、米軍伊江島補助飛行場で、米空軍特殊作戦機CV22オスプレイと、米海兵隊F35Bステルス戦闘機などの訓練を行うため、強襲揚陸艦への離着陸訓練場(LHDデッキ)の増強・拡張工事に着手しました。米軍は、横田基地(東京都)にCV22を10機、岩国基地(山口県)にF35を16機配備し、これらの離着陸訓練場として伊江島を大増強する計画です。さらにCV22は東村高江(沖縄県)の米軍ヘリパッドの使用も想定していあす。F35は沖縄・嘉手納基地を拠点に沖縄本島北部での訓練を想定しており、本土と沖縄が一体となった機能強化です。」と報じました。
F35Bステルス戦闘機が岩国に配備される。CV22オスプレイが、17年に横田基地(東京都)に配備され、岩国基地にも配備される。
それに伴って、沖縄での訓練施設が拡張される。
沖縄の軍事機能も強化され、全国の軍事機能が強化される
岩国の沖縄化が進み、全国が沖縄化が進む。
「本土と沖縄が一体となり」軍事強化が行われる日米軍事体制を大きく問い直さなければなりません。
岩国基地にオスプレイが配備されようとしています。この事に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
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