議員日誌

ゲルニカ爆撃

 原田マハさんの「暗幕のゲルニカ」を読んでいて、ゲルニカの事が知りたくなって図書館で借りてきた早乙女勝元編「ゲルニカ-ナチ爆撃のスペインの町」を読んでいます。

 ゲルニカは、スペイン北部バスク地方の小さな町です。1937年4月26日、フランコ反乱軍を支援するドイツ空軍の猛爆撃によって破壊され、市民多数が死亡しました。

 その爆撃の報道に衝撃を受けて描いたピカソの代表的絵画が、「ゲルニカ」です。

 早乙女勝元さんは、無差別爆撃は、日本軍が先鞭をつけているとこの本で述べています。

 「ナチのゲルニカ爆撃より6年前、1931年9月に、日中戦争の最初の導火線ともいうべき『満州事変』が勃発した。」

 「同年10月、日本陸軍航空隊は88式偵察機を主力にして、遼寧省の錦州を爆撃した。11機編隊が75発の爆弾を投下した。目標とした町に、中国側の東北防衛軍張学良の軍隊が結集していたのは事実だったが、投下の半分以上は兵営ではなく、市街地の病院や学校などに被弾し、市民を主に24名からの死傷者を出したことで、国際的な批難が日本に集中したのだった。」

 無差別爆撃のバトンは、日本からドイツへそして、今もアメリカ軍などによって中東諸国などを標的にして続けられています。

 小説「暗幕のゲルニカ」の中で、「ゲルニカ」が完成し、「ゲルニカ」の前で、ナチスの将校がピカソに「この絵を描いたのは貴様か」と問うシーンがあります。ピカソは、「いいや。この絵の作者は-あんたたちだ」と答えます。

 ピカソの遺志を受けたわたしたちが、ゲルニカ爆撃の惨禍を二度と許さない決意で行動を続ける時だと感じました。

 無差別爆撃について皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

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