原田マハ原作、中井庸友監督の映画「カフーを待ちわびて」をDVDで観ました。
本作は、2006年、第1回ラブストーリー大賞を受賞した原作が映画化されたものです。
もちろん、ラブストーリーとしても秀作ですが、それを凌駕する世界観が私を魅了しました。
舞台は、沖縄県与那喜島。
雑貨店を営みながら暮らす友寄明青の元に、幸という女性から一通の手紙が届きます。
明青は、数か月前、旅先の神社で、「嫁に来ないか」と書いた絵馬を書いていた。
幸は、その絵馬を頼りに、与那喜島にやって来る。
表題の「カフー」とは幸せの意味。
幸は、明青にとっての「カフー」とはと訊ねます。
明青は「周りのみんなが幸せな事」と答えます。
この言葉が私の胸に突き刺さり、今の私の心で叫び続けています。
離島に開発の波が押し寄せて、これにどう対応するのか。
などなど、社会的なテーマも根底に流れています。
人間にとって幸せとは何かを考えさせてくれるガードボイルドな映画でもあります。
映画のラストで、胸をなでおろし爽快感の湧く映画です。
ラブストーリーとしても最高の作品です。
心の渇きを癒すには最良の映画ではないでしょうか。
原田マハさん、中井監督、すばらしい作品をありがとうございました。
No comments yet.
コメント公開は承認制になっています。公開までに時間がかかることがあります。
内容によっては公開されないこともあります。
メールアドレスなどの個人情報は、お問い合せへの返信や、臨時のお知らせ・ご案内などにのみ使用いたします。また、ご意見・ご相談の内容は、HPや宣伝物において匿名でご紹介することがあります。あらかじめご了承ください。