浅田次郎の原作を橋本一監督が映画化した「王妃の館」をDVDで視聴しました。
浅田次郎さんの作品は、時代小説か現代小説。
現代小説は日本を舞台にしたものが多いですが、本作は、フランスを舞台にした喜劇でありながら、ルイ14世の時代が学べるという浅田文学の中でも希少な部類の作品です。
さすがに日本を代表するストーリーテラーである浅田作品です。
笑いあり、涙あり、最後の大団円は納得できるものです。
舞台は、ルイ14世が寵姫のために建てたという「王妃の館」(シャトー・ドゥ・ラ・レーヌ)。
日本の倒産寸前の旅行会社がダブルブッキングのツアーを企画します。
昼に滞在する客は、10日間で150万円。夜に滞在する客は19万円の格安ツアー。
出遭ってはいけない両者が入り乱れトタバタ劇が展開されます。
主役の作家・北白川右京役を水谷豊さんが好演します。
私がこの映画で注目したのは、パリの町並みの美しさです。
映画の中で、北白川右京が、戦火を潜り抜けていかにパリの街が守られたかを語ります。
この映画を観て一度でいいからパリを訪ねたいと思うようになりました。
しかしながら、フランスを舞台にしても、巧みな物語を綴る浅田次郎さんのスートリー力に感服しました。
映画の感動がさめない内に、原作を読むことにしましょう。
浅田さん橋本監督、いい作品をありがとうございました。
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