第15回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞した前川裕さんの「クリ―ピー」を読んでいます。
クリ―ピーとは「(恐怖のために)ぞっと身の毛がよだつような。気味の悪い」を意味します。
謎めいた隣人=西野が何者なのかが明らかになる過程がまさに「クリ―ピー」です。
ミステリー大賞の選者のひとり、作家の綾辻行人さんは「展開を予測できない実に気味の悪い(リリーピー)な物語」と評しています。
著者の前川裕さんは、現在法政大学国際文化学部教授です。
前川さんは新人賞受賞の言葉で「小説を書くことはを片手間の仕事と考えたことは一度もありません。アカデミズムの世界とは、異質な才能が要求される分野であることも十分に知っているつもりです。その厚い壁を突き抜けることが私の長年の夢でした」と語っています。
その前川さんの真摯さが実り、この小説は映画となります。
黒沢清さんがメガホンを取り、6月18日から全国ロードショーされます。
主人公の犯罪心理学者の高倉役が、西島秀俊さん。謎めいた隣人西野役が香川照之さん。
この二人のコンビがタッグを組む作品が面白くない訳がありません。
是非、映画館でこの作品は観たいと思っています。
小説「クリ―ピー」の続編が発売されました。
原作者の前川さんは続編「クリ―ピースクリーチ」について「西島秀俊さんが演じる高倉や竹内結子さんが演じる康子がその後どうなったか、気になる方も多いのではないでしょうか。本作ではそれが明らかになります。気味の悪さも負けてはいません。」と述べています。
映画上映までに、「クリ―ピー」を読み終え、「クリ―ピースクリーチ」も読みたいと思っています。
そして、原作の続編を、西島・香川コンビで是非映像化していただいきたいと思います。
関係者の皆さんよろしくお願いします。
それでは、「クリ―ピー」の後半を読み進めることにします。
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