日本共産党の笠井亮議員は、昨日の衆議院環太平洋連携協定(TPP)特別委員会で、審議の前提としてTPP交渉の情報開示についてただし、交渉の異常な秘密主義を明らかにしました。その上で、国会や国民に情報開示できなうような協定は審議できないとして、TPP承認案と関連法案は廃案にすべきだと主張しました。
安倍晋三首相はTPP交渉について、参加を決めた際には進捗状況にあわせて情報提供することを約束していました。しかし、「秘密保持に関する書簡(秘密保持契約)による制限がある」として国民への情報開示を拒否し続けています。
笠井氏は、秘密保持条約が、交渉に参加したその日(2013年7月23日)に署名されたことを確認し、契約の内容を明らかにするよう求めました。石原伸晃TPP担当相は、協定の具体体な交渉内容にくわえ、「書簡の内容についても公にしない制約がある」と応じませんでした。
笠井氏は「交渉の入口ですでに情報を開示しないと約束していたということだ。しかも、秘密保持契約の内容なで秘密にするとは、驚くべき秘密主義だ」と強調。これまでの通商協定で今回のTPP交渉のような秘密保持契約を交わした前例がないことを認めさせ、その異質さを浮き彫りにしました。
笠井氏はまた、13年4月の国会決議が、収取したTPPの情報を国会に速やかに報告し、国民への十分な情報提供、幅広い国民的議論を行うよう求めていることを示し、「国民と国会に情報開示できないような交渉結果が国民の利益になるのか」と批判。情報を国会に提出するよう求めました。
安倍首相は、問題点が噴出しているTPPの審議を断念し、TPP承認案と関連法案を廃止すべきです。
安倍首相はTPP交渉の進捗情報を国民に説明するとしながら、驚くべき秘密主義で、国会と国民にほとんど何も説明しようとしていません。
皆さんは、このようなTPP交渉についてどのようにお考えですか。ご意見をお聞かせ下さい。
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