議員日誌

週刊文春「甘利大臣疑惑」記事を読む

 甘利経済再生大臣の口利き・金権授受疑惑に政権中枢と与党内が大きく揺れています。

 この震源となった「週刊文春1月28日号」の記事を実際読んでみました。

 この記事は、千葉県内の建設会社「S興業」の総務担当者だった一色さんが実名で告発した内容を元に書かれています。

 一色さんは、「利益供与をしたわけですから、真実を話すことで自分が不利益を被ることは承知しています。しかし、安倍政権の重要閣僚で、TPP交渉の立役者と持て囃された甘利大臣や、それを支える甘利事務所の秘書たちが、数年もの間、金をとるだけ取って、最後は事をうやむやにしようとしている姿に不信感を抱くようになったのです。『うち(甘利事務所)が間に入りますから』というような甘い言葉を私にかけては、金をタカっつてきましたが、それは支援者に対する誠実な態度といえるのでしょうか。私は、彼らのいい加減な姿勢に憤りを覚え、もう甘利事務所とは決別しようと決心したのです。」と語っています。

 一色さんは大臣室と甘利事務所で甘利大臣に直接50万円をそれぞれ渡した証言しています。

 一色さんは、渡す現金をコピーしています。

 そして、私が驚いたのは、2015年10月19日、一色さんが、清島甘利事務所長に現金20万円を渡す現場写真を週刊文春の喜捨が撮影していたことです。

 週刊文春の記事はこう締めくくられています。

 「甘利事務所に事実関係を詳細に尋ねたが、締め切りまでに回答はなかった。巨大な権力をお金に換える政治家や秘書にTPPのような国政の枢機を任せられないことは言うまでもない。」

 日本共産党の山下書記局長は、22日放送のBS放送で、週刊紙に実名で証言した関係者の国会招致について「現職の大臣・有力閣僚にかけられた疑惑であり、国会としては立場を超えて当然取り組むべき問題です。(関係者を)国会に招いて真実を究明することは、与野党を超えてやらなければならない」と表明しました。

 今回指摘されている口利き・金銭授受疑惑は、予算や法案の審議・採択に大きな影響力を持つ閣僚の在任中のものです。真相解明のうえ、閣僚および国会議員としての責任を明確にすることが、予算審議やTPPの審議を進める前提です。

 予算審議を前に、政局は大きく緊迫しています。

 長いものにまかれろの風潮がマスコミあるとの指摘もありますが、週刊文春のこの記事は、ジャーナリスト精神を感じさせるものでした。

 真実を暴く記事に胸がすく思いでした。

 甘利大臣の疑惑をみなさんはどうお考えですか。お教え下さい。

 

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