本ブログで、私が、県内の木喰作品を追っている様子を紹介してきました。
その内容を「制作順に山口県内の木喰作品を追う(第1回)」としてまとめ、昨日、全国木喰研究会の事務局である新潟県の高橋実先生へメールしました。
約8000字にまとめました。不十分な点だらけですので、高橋先生にしっかり添削していただきたいと思っています。
順調にいけば、私の小論は、全国木喰研究会の機関誌「微笑仏」に掲載される予定です。
そのような状況になれば、お知らせしたいと思います。
この小論を書くにあたって、宇部市立図書館と県立図書館で木喰に関連する本に目を通しました。
木喰を発掘した柳宗悦氏が大正末期に、木喰仏と対面した時の事を書いた文書や山口県に調査に来られた時の文章は新鮮でした。
また、柳宗悦著「木喰上人和歌選集」は、圧巻でした。
大正十五年に発行された当時の本を借りることが出来ました。定価は、1円20銭です。
本書は、柳宗悦氏が選んだ木喰句集です。
「みな人の心をまるくまん丸に どこもかしこも まるくまん丸」
「まるまるとまるめまるめよわが心 まん丸丸く 丸くまん丸」
他の木喰研究の書にも出てきた、私の大好きな句です。
木食の微笑仏そのものを和歌にしたような句です。
私の心も常にこうありたいと思える句です。
何回読んでも心が和みます。
「皆人の心にさきし白蓮花 花はちりてもたねはのこらむ」
「風ふかば心のくもをふきはらひ いつもすずしき十五夜の月」
「わが心にごせばにごるすめばすむ すむもにごるも心なりけり」
200年の時を超えて私の心に響く句は多数あります。
少しずつ、県内の木喰仏探訪を続けていきながら、木喰が遺した和歌についても学んで行こうと思います。
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